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掲載日:2020年7月8日
Q 日下部伸三議員(自民)
私の選挙区に、昭和33年に県指定の文化財となった大塚古墳という史跡があります。現在84歳になる所有者さんから、もう急斜面の草刈りと掃除ができないので、県で維持管理してほしいという陳情を受けました。県の生涯学習文化財課に聞くと、「通常その史跡のある市町村、この場合さいたま市に維持管理をお願いすることになる」という回答が来たので、さいたま市の文化財保護課に聞くと、「市で維持管理するお金はない」という回答でした。
県でも市でも維持管理できないのならば、西大宮駅まで徒歩2分の立地条件なので、競売に出すから県の指定を解除してほしいという所有者さんの意向を県と市の担当者に伝えたところ、さいたま市が部分的に発掘することを検討していましたが、部分的な発掘では遺骨が出ればいいけれども、発掘して何も出なかった場合、経典しか出ず経塚だった場合どうなるのかという所有者さんの意向もあり、膠着状態になっております。
今後、県指定文化財の維持管理が、所有者の高齢化に伴い問題になることが予想されます。県指定文化財の指定解除、あるいは継続的維持管理に関わる要綱を早急に策定すべきと考えますが、教育長の見解をお伺いします。
A 小松弥生 教育長
県指定文化財は、埼玉県にとって価値が高く、重要であることにより指定され、県民共有の財産ともなっていることから、指定の解除は、文化財としての価値を失った場合に限定されております。
県指定文化財の維持管理について、所有者が行うのが困難な場合には、通例、所有者と地元市町村が相談し、市町村に維持管理を担っていただいております。
また、地域の皆さんが保存のための団体を組織して、維持管理をしている、熊谷市の甲山(かぶとやま)古墳のような事例もございます。
県指定文化財の維持管理については、一律に基準を定めることよりも、個々の文化財の状況に応じて、関係者が協議し、最良の方法を見出していくことが望ましいと考えております。
県といたしましては、所有者と地元市町村が県指定文化財の維持管理について、適切な方法を見いだせるよう、必要に応じて助言や調整をしてまいりたいと考えております。
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