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掲載日:2020年7月8日
Q 日下部伸三議員(自民)
毎年1月に県知事、県職員幹部と県会議員との新年会、市町村長との新年会、市町村議会議長との新年会、計3つの新年会が知事公館、あるいは県庁内で行われております。私は、この新年会に県議1期目の1年目と2年目は出席しましたが、アルコールも出るこの宴会が会費不要ということに違和感を覚え、それ以降は出ておりません。
平成27年8月に県知事選挙がありましたが、平成27年はこれら3つの知事主催の新年会で111万5,274円、平成28年は118万1,399円かかっております。
このアルコールも出ている宴会費用が一般財源、すなわち県民の血税から支出され、かつ参加者が県職員、県会議員、市町村長、市町村議会議長とほぼ全員知事選挙の有権者であることを踏まえて、四点伺わせていただきます。
一点目、知事主催の新年会に県民の血税を使うのは、税金の使い方としては不適切と考えますが、知事の見解をお伺いします。
二点目、参加者から会費を徴収して行うべきと考えますが、知事の見解を伺います。
三点目、平成27年の新年会は、知事が挨拶の中で「今年もよろしく」と言えば饗応接待に、平成28年の新年会は、知事が「昨年もお世話になりました」と言えば当選御礼の会に該当しかねず、これらは公職選挙法に抵触する疑いがあると考えますが、選挙管理委員会委員長の見解を伺います。
四点目、新年会に限らず、我々議員は常時、飲食の供与には非常に注意しております。知事主催の新年会が不適切ではあるが違法ではないとするならば、知事主催ならなぜ無料で飲食が供与できるのか、その法的論拠を選挙管理委員会委員長に伺います。
A 上田清司 知事
知事主催の新年会に県民の血税を使うのは不適切ではについてでございます。
簡素な新年会でありましたので慣例に従って開催をしてまいりました。
新年会の経費の支出は目的や内容からして社会通念上認められるものとして考えておりました。
次に、参加者から会費を徴収すべきことについてでございます。
御指摘もありましたので共催者など関係者の皆さんと相談した上で、適切に処理をしたいと思っております。
A 細田徳治 選挙管理委員会委員長
新年会は公職選挙法に抵触しないのか、また、抵触しないとするならば法的論拠は何か、については、相互に関連しますので、一括してお答えを申し上げます。
公職選挙法第221条では、当選を得る目的をもって選挙人などに対して供応接待などをしたときは処罰の対象といたしております。
これは、選挙人などに飲食を提供することによってその歓心(かんしん)を買い、公正な判断を失わせ、特定候補者のために有利な結果を得ようとすることによって、選挙の公正を著しく阻害するおそれがあるためとされております。
したがって、社交上の儀礼的な行為までも処罰する趣旨ではないと解されております。
また、公職選挙法第178条では、選挙の期日後において、当選又は落選に関し、選挙人にあいさつをする目的をもって当選祝賀会その他集会を開催することを禁止いたしております。
これは、選挙の期日後であっても、そのために多くの費用を要したり、事後買収などの弊害も少なくないと考えられたからです。
このため、他の目的をもって催された集会などにおいて、求められてあいさつをする場合などは、いわゆる幕間(まくあい)の行為として差し支えないものと解されております。
当選を得るため、あるいは、当選のあいさつをする目的をもって行われたか否かは、その時期や態様などから総合的に判断すべきものとされております。
こうした法的な解釈を踏まえますと、いわゆる新年会が県の行事として、毎年1月に賀詞の交換や県の施策の推進などのために開催されているものであれば、一般的には公職選挙法に抵触する疑いがあるとは言えないと考えます。
再Q 日下部伸三議員(自民)
知事は簡素な新年会というふうに言われました。私、2回しか出ていないんですけれども、1回大体40万円かかっているんですよ。100人弱ぐらいしか出ていないから、1人4,000円ではないですか。自治会の新年会だと、1,000円とか1,500円で、4,000円の会費って全然簡素とは言えないと思うんですけれども、これも御答弁お願いしたいと思います。
再A 上田清司 知事
新年会で簡素な新年会が慣例になっていましたという私の表現であります。
これについて1人当たり4,000円くらいかかっているのではないかということの御指摘がありました。
3,500円から4,000円くらいの幅が色々あるようでございますが、簡素だというような意味は、単に値段だけではなくて、極めて短い時間で、あっさりと、そして有意義に、それぞれが顔を合わせながらそれぞれの年を、健闘をたたえ合うような、そういう意味合いにおいて私は簡素だというような意味を持っておりました。
必ずしも、値段だけではございません。
ただ、値段に比しても、結構、5,000円だとか10,000円のところで私どもは会合が結構あるのも事実でございますので、もちろん1,000円とか500円とかというそういうところもございますけれども、一般的に言えば比較的、私には簡素だという風にとらえたところでもございますので御理解ください。
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