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掲載日:2022年1月22日
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NPO法人「WISH8」は、八潮市の療育施設の卒業生の皆さんとそのご家族で結成された法人であり、障害がある人も地域で豊かに暮らせることを目的として日々活動しています。今回は市の生涯楽習館で毎月行っている定例会におじゃましました。
市の療育施設「のぞみ」で知り合ったご家族が、情報交換のためのメーリンググループとして会を結成しました。最初は会の名称を「のぞみちゃん」とし、お茶会やおしゃべりをするだけの集まりでしたが、市の社協に団体登録し、イベントなどに参加するようになりました。その中で、信用と信頼のある会として本格的に活動したいと思うようになり、会の名称を「NOZOMI」に改名しました。会では施設見学会や講演会、相談会などを開催しましたが、活動を続けていく中で、障害者のことが地域にあまり知られていない現状を感じ、自分たちが障害者のことについて発信しなければという強い想いから、平成27年にNPO法人「WISH8」(ウイッシュエイト)を立ち上げました。「WISH8」は、WISH=のぞみと八潮市の八=8から命名しています。
WISH8の主な活動は、施設見学会、障害についての講演会、特別支援学校などでの交流会、病院や市の保健センターなどの施設での相談事業です。障害といっても知的障害、発達障害、聴覚障害、身体障害など障害の状態や程度は様々です。障害を知ってもらうため、事業の1つであるキャラバン隊活動では、地域の学校や市のイベントなどへ出張し、演劇を交えながら障害を学習したり、疑似体験をしてもらいます。疑似体験では、手先の不自由さを体験するため、両手に軍手を2枚ずつはめて折紙を折ったり、先のことが予測できない怖い状況を体験するため、真っ暗な箱に入ってみたり、「ことば」以外のコミュニケーション方法で相手にうまく伝える体験などをしてもらいます。その他、「ヘルプカード」を活用したカード入れを作って無料配布(お問合せは、WISH8048-998-1741まで)したり、楽習館内の「夢ハウス」(お店に関するお問合せは、夢ハウス048-996-4326まで)では全員の手作りグッズの販売なども行っています。
昨年のワークショップでの体験の様子(軍手をはめて折紙を折る)
ヘルプマークの裏側にポケットを作りヘルプカードを入れて身につけます
管内の福祉団体のお店「夢ハウス」で販売してます(会員と代表(右端))
代表の籠倉さんは、自身の娘さんが障害をお持ちです。障害を持つ子どもたちが、地域に受け入れられ豊かに暮らせるしくみを作っていきたいと望んでいます。特別支援学校卒業後の進路は、障害の状態や程度により、施設入所・通所、就職、進学、在宅介護などさまざまです。メンバー全員の夢は、障害を持つ子どもたちが将来も安心して地域で暮らせるよう、卒業後の受け入れ先を作ることだそうです。障害を多くの人に知ってもらうため、イベントなどにはお子さんを伴い、日々の活動をツイッターやフェイスブックで紹介しています。今後は、多くの人に活動に賛同してもらえるよう、クラウドファンディングにチャレンジしたいそうです。
障害のある子どもにもさまざまな体験をさせたいと思っています。また、子どもの成長で悩んでいるご家族へ同じ悩みを持つ仲間がいるということを知っていただきたいです。障害といっても一人一人その状態が違い、そのことについて、支援する側とされる側がお互いに理解していれば、生きづらさを感じない世の中になると信じています。私たちは、障害者のニーズにあった細かな支援を行うことと、地域に障害者がいることを知ってもらうことを目的として活動を続けます。これからも障害をもつ子どもたちが将来に夢を持ち、豊かに暮らせるよう頑張りたいと思います。
名称WISH8
住所八潮市鶴ケ曽根1673番地3
電話番号048-998-1741
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