トップページ > くらし・環境 > 環境・エコ > 自然環境 > みどりの再生(緑の保全、創出、活用) > くぬぎ山地区の自然再生 > くぬぎ山地区 Q&A~くぬぎ山地区ってどんなところ?~
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掲載日:2024年6月20日
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東京都心から北西に約30km、埼玉県の川越市・所沢市・狭山市・三芳町の境界に位置しています。
詳しくはこちらをご覧ください。→「くぬぎ山地区の概要」
くぬぎ山地区は武蔵野台地上の平地林です。江戸時代に新田開発などによりつくられ、300年以上の歴史を持っていると言われています。
農家による落ち葉はきや定期的な伐採更新によって維持されてきましたが、近年開発が進み、地区全体の約25%が資材置き場や産廃関連施設、工場、倉庫、墓地などに変わっています。
くぬぎ山地区の面積は約152.4ha(東西に約1.4km、南北に約1.5km)で、明治神宮の約2倍の広さがあります。開発による減少が進む武蔵野台地上に残された最大級の平地林です。
山ではありません、平地です。くぬぎ山地区のある三富新田では、新田開発によりつくられた平地林を「ヤマ」と呼んでいます。そこでこの地区の林が通称「くぬぎ山」になったと言われています。
地区の林は、アカマツ林やコナラ林などの雑木林ですが、アカマツ林ではアカマツの多くが枯れ、コナラ林などの落葉広葉樹林へ移り変わっています。実はクヌギはあまり多くはありません。
動物は、タヌキ・ノウサギなどの哺乳類や、オオタカ・ツミ・エナガなどの鳥類、クツワムシなどの昆虫類の生息が確認されています。植物は、レンゲツツジやシュンランなどが確認されています。これらは、環境省や埼玉県のレッドデータブックに記載された希少種であり、生息生育環境の保全が必要とされています。
1997年のピーク時に14基あった民間の焼却炉は、2002年までに廃止されました。
一部の産廃施設跡地は、狭山市が買い上げて先駆的に植樹等の自然再生を行っています。
埼玉県と市町では、国からの支援をうけて、産廃施設跡地での樹林再生や、アカマツの枯死が進んだ樹林での樹林管理などを実施しています。また、平成14年度に「くぬぎ山自然再生計画検討委員会」により、くぬぎ山地区の自然再生の基本方針や実施方法が検討されています。
他にも、民間団体によるトラスト活動(土地の買い上げ・借り上げ)や、市民参加による樹林管理も行われています。
地域住民、NPO、専門家、行政などの自然再生事業実施者により構成する自然再生協議会で、くぬぎ山地区での自然再生の目的や役割分担をまとめた「自然再生全体構想」に基づき、各実施者の作成する実施計画の協議を行い、その結果を踏まえて、各実施者が自然再生に向けたさまざまな取組を行っていきます。
くぬぎ山地区自然再生協議会の参加者募集は終了しましたが、設置要綱に基づき、くぬぎ山地区自然再生協議会に途中から参加していただくこともできます。
また、民間団体や行政等が実施する作業やイベント情報を掲載していきますので、是非ご参加ください。
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