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Q 飯塚俊彦 議員(自民)
上里町では本年1月に郷土の偉人である西﨑キクの特別展を開催したところ、2週間の開催期間中に1,000人以上の方が訪れ、様々なマスコミにも取り上げられるなど大変な盛況となりました。上里町の隣接市町村だけではなく、県南地域や東京都内からはもちろんのこと、遠くは愛知県からも来訪者がいたそうです。なぜ、これほど多くの反響があったのでしょうか。この理由について私は、これからの時代が求める偉人にスポットを当てた展示だったからだと考えています。
大正元年生まれの西﨑キクは、元々地元小学校の教員でしたが、大空を飛ぶ夢を原動力として飛行学校に入学し、後に日本人の女性飛行士として初めて海外飛行を成功させました。上里町で開催されたこの特別展は、その偉業から90周年を記念して開催されたものであります。偉大な功績を残した西﨑キクですが、戦前は航空機の操縦士、戦後は農業指導者や教育者、更には自身の体験を次世代に伝えるべく文筆家になるなど、多方面にわたって活躍されました。
また、生涯を通じて男女平等の推進や女性教育にも尽力された方としても知られています。実は現代は性別を問わず、誰もが自分らしく活躍できる社会の実現が強く求められています。こうした中、女性活躍の視点で先駆的な役割を果たした偉人の功績をたたえ、人々に広く知ってもらうことで、男女共同参画の社会の実現に寄与することができるのではないでしょうか。
そこで、社会の中で生き生きと活躍する上で良き手本となるよう、西﨑キクをはじめとする女性の功績を再評価し、より広く知らせるための取組を推進するべきと考えますが、県民生活部長の御所見をお伺いいたします。
A 島田繁 県民生活部長
先駆的な活躍をした女性を顕彰することは、男女共同参画の観点からも大変意義があると考えます。
県では、日本初の公認女性医師となった荻野吟子の不屈の精神を受け継ぎ、男女共同参画の推進に尽力する個人や団体、事業所に埼玉県荻野吟子賞を贈呈しています。
議員お話しの西﨑キクは、日本人女性初の海外飛行という快挙を達成したほか、社会教育指導員として「婦人だより」の刊行や婦人学級の開催など地域の女性の生活・文化向上に尽力され、正に、荻野吟子と並ぶ本県の男女共同参画の先駆者の一人と言えます。
こうした西﨑キクの功績を広く知っていただくため、本年2月1日と2日に埼玉県男女共同参画推進センターが主催した「With You さいたまフェスティバル」において、地元上里町の女性団体に「西﨑キクかるた」やパンフレットの展示を行っていただきました。
今後は、西﨑キクをはじめ女性活躍の手本となる偉人の功績について、毎年6月の男女共同参画週間でのパネル展示を行うほか、県の公式SNSや広報ラジオCMなどを活用して積極的に発信してまいります。
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