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Q 飯塚俊彦 議員(自民)
地域圏という視点で、本庄児玉地域の医療を例に挙げます。本庄市を中心に半径20キロ圏内にある病床数200床以上の病院は、埼玉県側が6病院、精神を除くと4病院に対し、群馬県側は22病院、精神を除くと17病院あるなど、3倍以上の差があります。また、群馬県側には高度な医療機器を備えた総合病院が多いこともあり、本庄児玉地域の住民の多くは群馬県内の医療機関を受診しています。もちろん、コロナ禍において群馬県の医療機関は本県、とりわけ県北地域の救急医療を担っていただいたと聞いており、今後も群馬県の医療機関との良好な関係構築が必要であるということは言うまでもありません。
本庄児玉地域を含む北部医療圏では、隣接する群馬県の藤岡及び伊勢崎医療圏との医療連携を深めるため、埼玉県と群馬県の双方がお互いの会議に参加して意見交換を行っているほか、県同士の連携としては群馬県とドクターヘリの広域連携によりカバーし合うほか、救急隊による搬送先医療機関などの検索などができる救急医療情報システムを相互に運用し、県内の消防から群馬県の医療機関の状況を把握できるようになっております。コロナ禍以前は保健所の交流協議もあったと聞いております。
今、紹介した事例は県北地域の事例ですが、こうした支援を各地域圏にも広げるとともに、各地域の住民が円滑に医療を受けられるための環境づくりが、県の役割として重要なのではないでしょうか。市町村や医師会などの協力も得ながら進めるべき事案でありますが、医療提供体制の充実に向け、県の強いイニシアチブが更に期待されているところであります。
隣接する都県との医療連携について、保健医療部長の御見解をお伺いいたします。
A 表久仁和 保健医療部長
北部医療圏のうち本庄・児玉地区においては、医療機関数や地理的条件から、隣接する藤岡及び伊勢崎医療圏をはじめとする群馬県内の医療機関を利用するケースが多く、令和5年の救急搬送の割合は33.5%と、他の圏域と比較して高い割合となっており、群馬県との連携は重要です。
議員御指摘のとおり、当該地域では、北部医療圏、藤岡及び伊勢崎医療圏の医療関係者がお互いに会議に出席し、患者の流出入を勘案した病床や医療人材の確保等の課題について意見交換を重ねております。
本県では、地域医療に係る課題や今後の方向性を議論し、医療機能の分化・連携などを協議する場として、医師会を中心に医療関係者などで構成する「地域医療構想調整会議」を各圏域に設置しています。
医療提供体制の充実に向けては、地域医療構想調整会議において、各医療圏での患者の受療動向や医療機関の連携の状況などの実情を把握するとともに、隣接する地域との連携も視野に入れて協議を進めることが重要です。
県といたしましては、県民が円滑に医療を受けられるよう、地域医療構想調整会議において北部医療圏の取組を紹介するなど、必要に応じて隣接する都県との連携が図られるよう支援してまいります。
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