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掲載日:2023年11月28日
Q 福永信之議員(公明)
特別支援学校のスクールバスには、送迎バスや路線バスとは比較にならない細かな配慮が求められます。運転手さん、添乗員さんは年間通して同じ人が望まれます。児童生徒との人間的な交流が大事だからです。できれば新車が望まれますが、新車は1台約2,000万円、国内調達も困難化しています。車体には大きく学校名、休みでもほかの用途には転用できません。一般競争入札で5年契約、5年間学校専用です。折からガソリン価格も上昇し続け、運転手さんなど乗務員の賃上げの流れも加速しています。
こうした状況を踏まえ、契約期間の途中においても賃上げに向けた何らかの措置を講じるべきと考えますが、教育長にお尋ねします。
さて、現行の5年契約が今年末に終わる5校4本の一般競争入札が先日行われました。4本のうち3本は予定価格が低過ぎたため、1回の入札では決まりませんでした。再入札、見積もりの聴取による随意契約などを経て運行会社が決まりました。委託金額は5年前に比べて3割から5割ほどアップしました。
さて、30年12月末に5年契約が終わるのは5校5本ありますが、うち3校は200日実働とした場合の1日単価は4万円未満です。この金額で乗務員2名の給与、バス減価償却、本社経費を賄っています。こんな金額でいいんでしょうか。
新年度は実勢に見合った予定価格を設定すべきと思いますが、併せて教育長の御見解をお示しください。
A 小松弥生 教育長
まず、「契約期間の途中においても何らかの措置を講じるべき」についてでございます。
特別支援学校のスクールバスを受託するバス事業者は、バスの調達や改造などに多額の初期投資が必要となります。
このため、バス事業者が安定的に業務を遂行し、運転手などを継続的に雇用ができるよう、5年間の長期継続契約としております。
契約期間の途中においても、毎年、児童生徒の増加による運行ルートの変更や増便等が必要なため、契約内容を見直しております。
見直しをする際には、必要となる経費を可能な範囲で反映するよう努めておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
次に、「実勢に見合った予定価格の設定」についてでございます。
今年実施した4件の一般競争入札のうち3件が、1回目の入札で落札されませんでした。この要因は、バス購入費用の上昇や運転手の不足等による人件費の上昇などと考えております。
児童生徒にとって、スクールバスは安全・安心なものでなければなりません。
そのためには、適正な水準の賃金や雇用条件により、必要な資質を備えた乗務員を確保することが重要です。
今後も、国が発表する労務単価表や近県の契約金額等を適切に把握し、賃金の上昇を反映することで、実勢に見合った予定価格としてまいります。
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