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掲載日:2024年3月23日
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私たちの暮らす日本は、世界でも有数の多雨地帯であるアジアモンスーン地帯に位置し、年間平均降水量は約1,668mmにのぼります。
これは、世界(陸域)平均約1,171mmの約1.4倍となっています。
ところが、降水量に国土面積をかけた降水の総容量を人口で割ると、人口一人当たりの年平均降水総量は、約5,000立方メートルとなり世界平均約20,000立方メートルの4分の1程度です。
また、関東地方は年間平均降水量は約1,608mmで日本の中でも雨が少なく、更に人口が多いため人口一人当たりの年平均降水総量は約1,400立方メートルで世界平均の15分の1程度であり、厳しい状況にあります。
現在、ダムなどの水資源開発施設は、水源地域の皆さまの尊い犠牲やご協力により着実に建設が進められています。
しかし、社会の発展や経済成長に伴い私たちの水の使用量が急速に伸びたため、現在でもダムなどで賄いきれない状況が続いています。
このため、限られた水資源でやりくりをしなければなりません。
トイレの洗浄水や、散水用など飲用に使う水よりも低いレベルの水質でもよい用途の水に対して、雨水(あまみず)や一度使った水などを処理して再利用(再生水)するため、雑用水利用と呼ばれるシステムがあります。
使用コストがかかるなど未解決の課題もあり、さらに研究開発を進める必要がありますが、水を有効に利用するため、今後も計画的に雑用水利用を進めていく必要があります。
また、雨水に関しては、平成26年5月1日に「雨水(あまみず)の利用の推進に関する法律」が施行され、より一層の利用推進が図られています。
政府は、水資源の有限性、水の貴重さ及び水資源開発の重要性について国民の関心を高め、理解を深めるため、平成26年度に公布、施行された水循環基本法において、毎年8月1日を「水の日」、この日を初日とする一週間を「水の週間」と定めました。そして、ポスターによる啓発や講演会の開催などの行事を地方公共団体その他関係団体の緊密な協力を得ながら、全国的に実施しています。
埼玉県においても、このような状況を県民の皆さまにご理解いただき、水問題の解決に努め、県民生活の向上と産業経済の進展に寄与するため、国等と協力し各種の行事を実施しています。
県内の中学生を対象に、「水について考える」をテーマに、作文を募集し、優秀な作品10編を表彰します。
「埼玉県水資源功績者表彰」の実施
水資源の開発、保全、水源のかん養及び水の有効利用などに顕著な功績があった個人・団体に感謝するため感謝状を贈呈します。
広報活動
「水源わくわくセミナー」の実施
多くの国々において人口の増加や社会経済活動の拡大などにより、深刻な水不足や水質汚濁の問題が深刻化しており、水資源の確保が大きな課題となっています。
このため、平成4年12月の国連総会において、毎年3月22日を「国連水の日」とし、この日には水資源の保全・開発等に関して各種啓発活動を行うことが決議されました。
我が国では、世界的な観点から、水の貴重さ等を国民にアピールする「地球と水を考える日」として、平成5年3月から各種行事を実施しています。
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