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掲載日:2018年10月20日
日時 |
平成28年9月24日(土曜日)13時30分から16時 |
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場所 | 埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま) |
参加者 |
77名 |
毎年9月は「がん征圧月間」です。それにあわせて、小児がん拠点病院であり、今年12月27日にさいたま新都心に移転する、埼玉県立小児医療センターと共催で、小児がん治療と治療中の子どもへの学習支援に関するセミナーを開催しました。
講師:埼玉県立小児医療センター 血液・腫瘍科 医長 森 麻希子さん
小児がんの特徴、治療内容や抗がん剤について、治療を受ける子どもたちの治療期間中の生活と教育環境についてお話がありました。全体を通して、病気や治療についての専門的な内容を分かりやすく解説していただきました。治療によって子どもたちが直面する問題に、各科の医師・看護師、相談支援センター、併設する特別支援学校、在宅支援相談室などが関わり、多面的に対応する小児医療センターの取組が紹介されました。
講師:埼玉県立岩槻特別支援学校 塚越 美和子さん
塚越先生からは、小中学生の教育支援についてお話しいただきました。入院中でも、子どもたちは日々成長しているため、発達段階に応じた教育が必要であることや、入院中は病院以外の友人と過ごしたり、学習したりする時間が非常に大切であるというお話がありました。また、復学支援について、特別支援学校への転入時から地元の学校との関係を維持することの大切さや、復学支援会議をひらいて退院後の子どもがスムーズに地元の学校生活に移行できるように力を入れているというお話がありました。
(写真 / 左:竹村先生 右:塚越先生)
講師:埼玉県立岩槻特別支援学校 特別支援教育支援コーディネーター 竹村 由香里さん
竹村先生からは、高校生への学習支援についてお話しいただきました。小中学生に対する支援に比べると、長期入院中の高校生への教育・学習支援は進んでおらず、支援制度がある自治体も少ないという厳しい現状についてお話がありました。そのような中で、岩槻特別支援学校が大学と連携して、入院中の高校生への学習支援に積極的に取り組んでいることが紹介されました。
発表者:風見 豪さん
小児がんを経験した高校生の風見さんから、自身の経験についてお話しいただきました。高校生で病気を発症し、将来への不安を感じたことや、入院生活で感じたこと、退院後に学業・体力・人間関係の面で厳しい現実にぶつかったことなどが語られました。風見さんの話の後は、塚越先生と風間さんの対話形式で、入院中の勉強や家族・友人との関係などについて話がありました。風間さんからは、入院は辛いけれど、退院後に楽しいことがあるし、いろいろな人、家族や友人が待っていてくれるので頑張ってほしいというメッセージが語られました。
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