With You さいたま > 講座・イベント > 講座終了報告 > 平成28年度 > 県民講座「スポーツと女性」成長期の女子のスポーツとのつきあい方
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掲載日:2018年10月20日
日時 |
平成28年8月27日(土曜日)13時30分から16時 |
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場所 | 埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま) |
参加者 |
42人 |
講師:順天堂大学スポーツ健康科学部先任准教授/同校女性スポーツ研究センター副センター長
同校陸上競技部女子監督 鯉川なつえさん
成長期における女子のスポーツとのつきあい方について、医学的な裏付けをもとに、最新の情報を交えながらお話しいただきました。成長スパート(思春期の急激な身長の伸び)の時期など、女子アスリートの身体的特徴、また女子アスリートが陥りやすい3つの障害、(1)利用できるエネルギーの不足、(2)視床下部性無月経、(3)骨粗鬆症、さらに病院との関わり、女子アスリートの心理と、内容は多岐にわたりました。専門的な話でありながら、大変わかりやすく、メリハリのある明快な話しぶりで、参加していた小学生のお子さんまで一生懸命聞いている姿が印象的でした。
「コーチの知識不足は犯罪」と言い切る先生の言葉は大変心に響き、こういった高い意識を持つ指導者を増やす必要があると強く感じさせてくれる講義となりました。
講師:埼玉県立川口北高校教諭
同校陸上部顧問 山田真由美さん
中学生で陸上競技を始め、3年生で全国優勝をされるなど華々しい活動履歴を持ち、出産後も44歳まで現役選手として活動されたご自身の経験をお話しいただきました。その中で、大学生の時に壁に突き当たったお話は、まさに1部で話があった女性の身体への変化に対応できなかった、適切な指導を受けることができなかった経験であったと振り返られました。
次に、現在、高校の部活動で指導にあたる際の課題を身体面・生活面・心理面にわけてお話しいただきました。身近な部活動という場でスポーツに取り組んでいる女子たちも、女性特有の身体的問題に悩んでいる様子をうかがうことができました。選手自らがセルフコンディショニング・セルフケアの意識を持つことが重要であるが、それには知識ある女性指導者が必要と話されました。スポーツ界はまだまだ男性が中心で、学校という場でも体育の先生は男性が圧倒的に多く、その中で指導にあたる女性の先生の存在意義が大きいことがわかりました。
大変多くの質問を会場から寄せていただき、それに対してお二人からコメントをいただきました。
保護者の方からは、ピルや栄養面、また成長スパートのことについて、より具体的な質問が、また指導者の方からは、指導をする上でのアドバイスを求める熱心な質問も寄せられました。講師お二人から、詳しく補足をしていただき、参加者の方々からは大変参考になったという感想をいただきました。
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