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Q 美田宗亮 議員(自民)
近年、eスポーツは、子供から高齢者まで幅広い層が親しめるものとして、世界はもちろん、国内においても広がっている成長分野です。その特徴としては、性別を問わない、年齢を問わない、場所を問わない、さらには障害の有無も問わないといったように、様々な人がひとしくeスポーツという同じ土俵で楽しみ、オンライン、オフラインを問わず、コミュニケーションを取ることが可能です。
また、最近では、高齢者の認知機能や身体機能の低下、予防に活用されている事例や、障害者の就労支援に活用されている事例があるとお聞きしています。
これらに加え、学校生活や友人関係がうまくいかずに悩み、社会との接点をうまくつくれないでいる、いわゆるひきこもり状態になっている子供たちへの支援策としても活用されています。例えば、eスポーツではチーム対抗で勝負をするというものも多くあり、そこで勝利をするためには、リアルのスポーツと同じように、年少のときから相手の意見を聞き、自分の意見も主張するという作業が不可欠です。つまり、リアルの世界でうまくコミュニケーションが取れない子供たちが、eスポーツをプレーすることで自然に他者と関わるトレーニングにもなっているというわけです。
そこで、質問いたします。
eスポーツのこうした特徴や可能性を踏まえて、ひきこもりとなっている子供たちのコミュニケーション力向上にeスポーツが活用できるのではないでしょうか。県民生活部長の考えをお伺いいたします。
A 島田繁 県民生活部長
eスポーツは年齢、性別や障害の有無を問わず楽しめることから、様々な社会課題の解決に活用できる可能性がございます。
議員御指摘のとおり、ひきこもりとなっている子供たちのコミュニケーション力の向上もその一つであると認識しております。
例えば、オンラインでの人とのコミュニケーションをきっかけに、リアルでの交流につながるという効果が期待できます。
実際、県が昨年度実施した高校生向けのeスポーツキャンプでは、過去にひきこもりであった方が参加者の中におりましたが、チームメイトと熱心にコミュニケーションを取りながら練習や試合を楽しむ姿がございました。
eスポーツによるこうした効果や可能性が広く認識され、県内でeスポーツが様々な分野で活用されるよう、今後も旗振り役として普及・裾野拡大を図ってまいります。
再Q 美田宗亮 議員(自民)
県は、今のお話ですと、旗振り役として裾野の拡大を図り、県内のeスポーツが様々な分野で活用されるよう取り組んでいくという御答弁でしたけれども、その取組としては、例えば高校生の競技人口を増やすための事業や、大会主催者やイベントクリエーターの支援、社会人リーグの運営をサポートするなど、まだまだ打てる手立てはたくさんあると思います。
ただし、一過性の大会イベントを自治体が安易に実施しても、県民にも既存ファンにも理解を得にくいため、継続的で地域に根付かせるような取組となるよう注意が必要です。
そこで質問ですが、具体的にどのような取組を行うのでしょうか、県民生活部長に御答弁をお願いいたします。
再A 島田繁 県民生活部長
eスポーツが地域に根付くためには、eスポーツの持つ可能性への認識が浸透しまして、市町村ですとか民間などによる継続的な取組が行われることが重要と考えております。
県ではこれまで、事業を通して得たノウハウを、市町村に提供してまいりました。
県が事業者を紹介して、高齢者のフレイル予防などを目的としたeスポーツ体験教室の実施につながった事例などがございます。
今後も県では、引き続き普及・裾野拡大を図るとともに、eスポーツに関わる様々な方々の御意見を参考にしまして、県としての立場を生かした関係者へのつなぎ役や、好事例、ノウハウの情報提供を行うなど、eスポーツが地域に定着するよう取り組んでまいります。
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