令和7年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文（須賀昭夫議員）

未来のための持続可能性確保について-未来の県庁組織の在り方について-

Q　須賀昭夫　議員（自民）

県が保有する施設は、公の施設だけではなく、県税や福祉、保健所などの地域機関もあります。地域機関は、窓口を訪れる住民の利便性を考慮し、県内各地域に分散配置されていますが、今後、DX化が進展し、県民が窓口に出向く必要がなくなれば、立地を根本から見直すことも可能になります。
そこで、老朽化が進む地域機関の施設の更新に当たっては、今後、施設を一定程度集約することも視野に入れて効率化を図るべきではないかと考えますが、知事の御見解を伺います。

A　大野元裕　知事

地域機関については、DXの進展など社会経済情勢の変化を踏まえれば、分散した建物を個別に更新するよりも可能な限り集約した方が、建設や維持に要する費用の縮減、施設の共有による効率化が期待をできます。
そこで、地域機関の集約については、副知事をトップとする検討チームを立ち上げ、施設の老朽度合いや財政負担の平準化等を考慮し、各地域における集約化の在り方について検討をしております。
他方で、DXが更に進展した未来においては、地域機関の役割そのものについて考えていかなければなりません。この点は議員御指摘その通りだと思います。
未来の県庁は、DXの進展により、職員は執務を最も効率的な場所で行うことができるとともに、県民や事業者はいつでもどこにいても必要なサービスを受けることができるようになると考えています。
これに応じて未来の県庁の組織も、場合によっては、本庁と地域機関といった区別がない組織になることを念頭に置き、オフィスも含め組織の在り方そのものについて見直しを行う必要があると考えます。
地域機関をはじめ庁舎の更新に当たっては、集約の観点とともに、こうした未来の組織を前提に必要な機能、職員の働きやすさ、そして、災害時のレジリエンスの確保を念頭に検討してまいります。

再Q　須賀昭夫　議員（自民）

DX化の進展によって未来の庁舎がどのようになるのか、今、知事のお考えを伺いましたけれども、そうは言っても、私の住む川越においても様々な地域機関があって、実際に今知事がお話しされたようなことを進めていくには、いささか課題が多いのではないかと考えます。
DX化を強力に進めている知事には、是非その実現を期待したいところでありますけれども、未来の県庁を実現するために、改めて地に足をつけた取組として、具体的にどのようなことを進めていくのか、知事にお伺いいたします。

再A　大野元裕　知事

未来の県庁の実現には、県民にとってより便利で、職員にとっても働きやすい環境を整備していく必要があります。
議員から、DXを前提として地に足がついた課題の克服をという趣旨のお話がございましたが、私もその通りだと思っておりまして、他方で、全くDXに馴染みのない人にとっては、地に足がつかない試みがDXであります。
そこで階段をつけて、まずデジタル化を進めること、そして県民へのサービスを強化すること、そして最後はDXができたことを前提とした、例えば県庁等の在り方について、あるいは地域機関の在り方について行うという3つの階段を作ったつもりでございます。
その中でも、TXによる県庁内部の業務プロセスの見直しを徹底し、業務効率化による生産性向上と県民満足度を高める質の高いサービスの提供を進めているところでございます。
こういった形で一歩一歩進めていくことにより、また、北部地域振興交流拠点において、業務の特性・内容に応じて働く場所を選択できるABW型オフィスや、遠隔地とのリアルなコミュニケーションを可能とするツールの導入を行うなど、同時に「未来の県庁の先行モデル」を進めることによって検討を進めてまいりたいと考えています。

 

• 上記質問・答弁は速報版です。
• 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
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