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掲載日:2024年10月23日
Q 木下博信 議員(自民)
これは市町村独自の取組を支援する幅広いものと拡大してきています。これは大変いいことだと思います。
一方で、その幅の広さ、多様さ、まちづくりから交通対策、健康づくりなど広くなっていることから、予算も範囲も、環境部のエネルギー環境課の仕事じゃなくなってきていると感じます。全庁的に正に取り組むものであって、その窓口になっているだけだから問題ないですよというこれまでの見解でしたが、そういう理論でいくと、保健医療部の健康長寿課とか県民生活部の長寿社会づくり課とかでも問題がないということになってしまいます。
組織の在り方として、全庁的に取り組むものを、現場実務のある課を所管にしたままにしていくということは、望ましいことではないと感じます。令和7年度に向けて、この所管についてどのように考えているのか、知事のお考えをお聞かせください。
A 大野元裕 知事
埼玉版スーパー・シティプロジェクトは様々な行政分野に関わるため、御指摘のとおり環境部の範囲に留まるものではありません。
このため、私をトップに全部局長で構成する庁内推進会議を設置し全庁一丸で推進をしてまいりました。
本プロジェクトは、他方で、災害時における持続的なエネルギー供給など地域のレジリエンス向上をコンセプトの一つとしており、それがプロジェクトの特徴の一つでもあるために、この観点から親和性の高い環境部に事務局を設置しました。
事務局を担う環境部には、エントリー団体の拡大に伴い段階的に専任の職員の増員も行いました。
プロジェクト発足当初から、環境部が窓口となり市町村を訪問し対話を進めたほかワンストップ窓口を設けるなど、顔の見える関係を築きました。
また、令和3年度からは、市町村の事業計画に合わせたオーダーメード型の事業化支援チームを部局横断的に編成をするとともに、令和5年度からは、関係部局の局長級で構成する部局横断プロジェクトチームを設置するなど、プロジェクト推進体制を強化いたしました。
こうした体制の下 、5か年計画の令和8年度の目標値である46団体から既にプロジェクトにエントリーを頂いております。本プロジェクトは環境部の下 、環境部が事務局となり順調に進んでいることから、引き続き環境部を窓口とした現行体制で進めることが適切であろうと考えている次第であります。
再Q 木下博信 議員(自民)
それでは、もうこれはこのまま進めるのが適切だと力強くお答えいただきましたが、再度確認をさせてください。
伺っていると、もともとはコンパクトで、スマートで、レジリエンスというところから来て環境部、これは当時の選定としてはよかったんだと思います。
一方で、増員しているということは、それだけ仕事が増えている、そして庁内でこういう推進体制をつくっている、部局長も参加してこうだという、本当に大きくなってきて、正に全庁的なプロジェクトになっているということは、今のお答えの中でより明確になっていますので、そういう本当に全県、全市町村と関わる、全庁的に横のつながりもあるこうした事業を、現場の実務も持っている環境部のエネルギー環境課にそのまま位置付けていくことが、流れとしてはスムーズかもしれない。
でも、役所の組織論として考えたときに、全庁にまたがる、全省庁にまたがるそういう仕事が、一現場を抱えた事業課にあるということが、やっぱりバランス上どうなんだろうか。本来だったら、やっぱり全庁にまたがること、また、全市町村にもまたがる、その連携もしている企画財政部であるとか、全庁であるような部署にあった方が、よりスムーズというか、組織論としてはそっちの方が常道ではないのかなというふうに感じます。
大きくなってきたから動かしにくいのかもしれませんが、逆に、それだけの形が出来上がってきて増員もしているんであれば、もともとの環境部の仕事は残して、そのプロジェクトをしっかり他の部局、全庁的な部署で実施するということも選択肢に入るのかと思いますが、やっぱりそれよりも、知事としてはこの問題については組織論よりも、やはり経過も含めて結果としては効率的にこっちで仕事ができるから、このまま進めた方がいいという判断をされているのか、改めて確認をさせてください。
再A 大野元裕 知事
行政の長をお務めになられたことがある木下議員の重みのあるお言葉だと私も思います。
他方で、行政の組織論については、私は様々な形があると思っており、埼玉県の場合には、例えばPMBOK式のプロジェクトということで、例えばアグリテックであったり、こどもまんなか社会構築のための施策などは事業を実際にその現場を持っている課が窓口となってこれまで進めてくるということで、どの課がそれぞれ窓口となったとしても進められるようなものが理想だと思っています。
他方で、理想と現実のギャップというものもそこには存在すると思われますが、環境部を最初に窓口にして、仮にそこで齟齬があれば我々もご指摘のように考えていきたいと思っていますけれども、現時点では、知見が重なり、また市町村との窓口としての体制が円滑に進んでいる中、私達としてはどの課が窓口になったとしてもですね、様々な事業を進められるような理想を追い求める上での齟齬が出ていない状況でございますので、現時点では環境部を窓口に進めさせていただきたいと考えております。
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