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掲載日:2022年10月19日
Q 渡辺 大 議員(自民)
ふじみ野市、散弾銃男立て籠もり事件を踏まえ、在宅医療、在宅介護の従事者に対する安全対策について、今回早々に補正予算を組んでいただきました。感謝申し上げます。
在宅医療、在宅介護の従事者は、ハラスメント行為、身の危険にさらされています。お話を伺った事業者さんは、8割以上の職員が何かしらの経験があり、中には、抱きつかれる、キスされる、迫られる、下着の中まで手を入れられるなどというものもありました。入浴介助だと、脱衣所を借りて女性は着替えることがありますが、隠しカメラが設置されていたということも聞きました。今すぐ来てくれと呼び出され、2、3時間も小言を言われるというようなケースもあるとのことです。在宅医療、在宅介護の従事者は、大変危険な状況にあるのです。
最も重要なことは、利用者のリテラシーを向上させることです。県として、利用者に対し継続的に啓発を行うべきと考えますが、知事の御所見を伺います。
A 大野元裕 知事
本年1月、ふじみ野市において在宅診療医等が銃撃されるという大変痛ましい事件が行われました。大変痛恨の極みでございます。
事件後、緊急の取組として、県警察本部との協力の下、暴力・ハラスメント対策に関する研修動画の配信を行うとともに、在宅医療・在宅介護従事者向けに暴力・ハラスメントに関するアンケート調査を実施をいたしました。
また、事件発生現場であるふじみ野市や東入間医師会、県医師会などと意見交換を行わさせていただき、在宅医療・在宅介護従事者が安心して働ける体制を検討してまいりました。
その結果、複数人訪問の費用補助、暴力・ハラスメントに対する専用相談窓口、安全確保対策を講じるための費用補助、暴力・ハラスメント対策研修などの取組を行う予算を提案をさせていただいているところでございます。
県民の皆様には、暴力・ハラスメント行為の防止を御理解いただくことが、対策を進める上で、議員御指摘のとおり必要不可欠であることから、利用者のリテラシーの向上や啓発については極めて重要であると考えております。
そこで、暴力・ハラスメント防止の啓発として、約5,000ある県内全ての医療機関に対し、暴力・ハラスメント防止に向けたポスターを掲示をしていただき、利用者へのリテラシー向上を図ってまいります。
また、具体的にハラスメントに当たる事例等を紹介するリーフレットを作成し、約5,400ある県内全ての訪問系事業所や市町村に御活用いただくことにより、サービス利用者の理解促進に努めてまいります。
さらには、県や市町村などのホームページや、SNSなどによる暴力・ハラスメント防止に向けた情報発信により、広く県民に向けた普及啓発に取り組んでまいります。
二度とこのような痛ましい事件が繰り返されることがあってはなりません。事業者・利用者の双方にとってできる限りの対策を講じてまいります。
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