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掲載日:2024年2月26日
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寄居駅南口に位置する中央通り線の街路樹の維持管理を行っている法人です。月に1回(落葉時期は週に1回)の見回り・剪定を行うほか、地域の皆さまに街路樹を親しんでもらうためのイベント等を実施しています。
※同法人の活動内容については、立正大学の学生が取材しています。下記のリンクから併せてご覧ください。
くまがやねっと「特定非営利活動法人寄居の緑と空間を楽しむ会」
今回は同法人が実施する「落ち葉で物々交換会」に参加させていただきました。
「落ち葉で物々交換会」は、資源循環型の街路樹を実践するイベントです。街中や歩道の落ち葉を集めて持ってきていただき、落ち葉を堆肥化します。その堆肥で作られた野菜や苗木と落ち葉を交換しています。法人設立前から実施しており、今回で3回目になります。
落ち葉は地面を冬の寒さや乾燥から守り、自らは微生物等によって分解されながら土に還り栄養分となるため、本来は大変有用なものです。しかし、市街地のアスファルトや歩道の上に溜まった落ち葉は土に還ることができないため、街路樹の管理において一番の苦情になっているそうです。近年では、落ち葉が落ちないような剪定を行なったり、紅葉する直前に枝を丸坊主にしたりすることもよくあるそうです。
街中の緑の必要性が叫ばれる中、落ち葉を悪者扱いせず有効利用しようとしたのが本活動の原点です。2019年から街中の落ち葉を集め、郊外の有機農家に運搬するという活動を有志で開始し、2021年からは現在の「落ち葉で物々交換会」を行っています。ゴミとして出た街路樹等の落ち葉を回収し、有機農家さんの下で堆肥として利用、そこで育てられた野菜や苗木を町の人が受け取ることで、資源循環型の街路樹を実践しています。
イベント当日は寄居町や近隣市町にお住いのかたが参加され、ビニール袋いっぱいの落ち葉を持ち込んでいました。参加者の皆さんは、落ち葉と交換で有機農家さんなどから提供されたニンジンや大根、あるいは樹木の苗からお好きなものを選んでいました。
地元企業の参加者に話を伺うと、「以前はお金を払って落ち葉を処分していましたが、今では落ち葉と樹木の苗を交換していただけます。落ち葉はゴミだと思っていましたが、有効利用していただけて有り難いです。イベントでもらった苗木は会社に植え、『落ち葉と交換した苗木なんだ』と、お客様と話し会話の種になっています。今年もらった苗木を植え、来年も参加したいと思っています」と、嬉しそうに語っていました。
また、今回初めて参加したご家族は、持参した落ち葉をお子さんと回収用の大きな袋に入れた後、代わりにいただく樹木の苗をどれにしようかと悩んでいる姿も楽しそうでした。
交換会だけでなく、会場付近の落ち葉清掃も行い、回収した落ち葉は軽トラック約2台分になりました。
同法人代表理事の押田さんは今後の活動について、「この活動は落葉時期に毎年実施していきたい。落ち葉を利用した落ち葉プールや焼き芋など、みんなで楽しみながら、もっと落ち葉の良い循環につながることを考えたい。」とおっしゃっていました。
循環型街路樹の実践と理解促進のため、同法人が今後どんな活動を行っていくのか、是非、注目していただきたいです!
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