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掲載日:2024年2月26日
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熊谷市江南地域で自生するホタルを保護するために、10年以上にわたり活動している特定非営利活動法人です。
ホタルや餌となるカワニナの乱獲により毎年生息数が減少していたホタルを守るため、平成24年に任意団体を設立し、ホタル生息地のパトロールや川の清掃、森林の整備活動を始めました。
その後、平成27年に特定非営利活動法人化し、地域の人々と一体となり、この自然環境を子供たちに繋いでいけるような環境保全事業を展開しています。
同会は、ホタルの保護活動事業、ホタル等案内事業、荒廃地有効活用事業を柱に活動しています。
(1)ホタル保護活動事業
熊谷市では「熊谷市ホタルの保護に関する条例」を定め、保護重点区域でのホタルの捕獲やカワニナの採取を禁止しています。しかし、いまだに捕獲や採取が行われているため、同会は近隣自治会や自主防犯団体と協力し、生息地周辺のパトロールを行っているほか、ホタルの発生時期には発生数調査を実施しています。
また、ホタルが住む環境を守るため、里山の整備や生息地の水質調査も行っています。
(2)ホタル等案内事業
毎年5~6月のホタルの発生時期に案内所を設置し、一般のかたに向けてホタルの案内を行っています。案内所開設期間には「江南ほたる祭り」が行われ、例年1万人以上ものかたがホタルを観に来られるとのことです。(令和2~4年はコロナ禍のため江南ほたる祭りは中止となり、案内所の設置のみ。)
(3)荒廃地有効活用事業
ホタルを保護するために周辺地域全体の協力が必要となります。同会ではゴミの中の有害成分による汚染等がないように荒廃地の調査を行い、支援者から寄贈していただいたホタル発生場所に隣接する土地をホタルの保護に適した環境へと整備しています。
(4)その他の事業
地元の特産物を無駄にしないようジャムに加工し、販売した収益金をホタルの保護活動の資金にしてきました。現在は後継者不足で中止していますが、このジャムを楽しみにしてくださるかたも多いので、復活できればと考えています。
今回は同会が実施する春の里山散策会に参加させていただきました。20名の参加者と一緒にホタルの里山、ホタル観賞路、つげぎ沼、桜の植樹場所を散策しながら、ホタルの一生、昔の江南の里山などについてのお話を伺いました。イベントの最後にはタケノコ堀り体験も行われ、親子で楽しむ様子も見られました。
初めて参加させていただきましたが、実際に光るホタルを見ることができる時期は短く、それ以外の時期にホタルのために行う環境整備の大切さを知ることができました。散策中、同会のかたは少しでも多くのかたにホタルの事を知ってもらい、みんなでこの環境を守り続けていけるようにしていきたいとおっしゃっていました。
同会の小柴さんは今後の活動について、「今まで通り四季折々に大人から子供まで楽しめる事業を続けて行きたいが、当会の構成員は高齢化しており、一緒に活動してくださる方が増えてほしい。」とおっしゃっていました。今回の里山散策やホタル案内所以外にも様々なイベントを行っていますので、同会の活動が気になる・参加してみたいという方 は、是非参加されてみてはいかがでしょうか?
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