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ページ番号:266078

掲載日:2025年3月26日

令和7年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文(田並尚明議員)

働き手の確保について

Q 田並尚明 議員(民主フォーラム)

先ほどAI、ロボットの活用による生産性向上が必要ではないかというふうに申し上げました。持続可能な財政運営のためには、生産年齢人口の減少を抑える本県において、働き手の確保も重要な課題だと思っております。
この間、トラックの運転手さんの組合と意見を交換したとき、私が「今の若い衆はかわいそうですね。金を稼ぎたいのに働き方改革で稼ぎたくても余り稼げないですね」と言ったところ、「田並、そうじゃないんだよ。今の若い衆は稼ぎたいんじゃねえんだよ。それより早く帰って自分の趣味とかを充実したいんだよ」という声が返ってきました。
また、最近は責任を持つのが嫌だ、自分の時間を大切にしたい、稼いだお金は自分の趣味に使うなどの理由で、正社員にならずフリーターを選択する若い子が増えているという報道も見ました。そういう価値観を全否定する気はありませんが、そういう若い子が将来年を取り、働けなくなったらどうするのでしょうか。
また、地元企業を回ってみても、どの企業も「求人募集を出しても人が来ない。特に昔は高卒の就職が多かったけど、今は各学校回っても1人も応募がない」という声を多く伺いました。
本県においても、まち・ひと・しごと創生総合戦略をはじめ、人材確保において様々取り組んでいただいているところですが、県内の企業ではまだまだ働き手の確保に悩む企業が多いのも事実です。生産年齢人口が減少し働き手が確保困難になれば、本県経済に大きな影響を与えることは言うまでもありません。さらには、日本が誇るものづくりはどうなってしまうのか、心配でなりません。
そこで、お伺いいたします。
働き手の確保には、これからの若い世代にこれは難しいとは思うんですが、ものつくりの魅力を感じてもらう。「知る」ではなく「感じる」ことが、働くことの価値観の醸成につながると思います。5か年計画のローリング時期に来ています。関係部局におかれては、今までも大変な御努力をされてこられたことは理解しておりますが、今まで以上の取組が必要と考えます。本県の将来を見据えてどのように働き手を確保していくのか、知事の御所見をお伺いいたします。
また、高校生に対しても、働くことの価値観の醸成やものつくりの魅力を感じてもらうためにアプローチするなど取り組んでいくことが重要と考えていますが、教育長の御所見、御見解をお伺いいたします。

A 大野元裕 知事

私は、本県の未来を担う若者に、県内には優れた企業が多くあることを知っていただき、関心を持ってもらうことが重要と考えます。
県では、これまでも、スマートフォンで気軽に検索できる埼玉県企業ガイドや県内最大級の合同企業説明会ジョブフェス埼玉などにより、若者と県内企業の接点を増やすことに努めてまいりました。
高校生の就職活動においては、1人が1社にしか応募できない今までのルールを見直し、令和7年度からは埼玉県では複数の応募・推薦ができるようにいたしました。
また、新年度予算案では、その人に向いている業種や職種をAIが分析して最適な県内企業を提案するシステムを構築し、若者の個性や感性を生かした就職を後押ししてまいります。
本県経済をけん引するものづくり業界は深刻な人手不足に直面しており、議員お話しのとおり、若者に「ものつくりの魅力」を感じてもらうことが担い手確保の鍵となってまいります。
そこで、県内企業で働くことの魅力を実地で感じてもらうため、企業を訪問するオープンカンパニー体験会を新たに実施し、若者が製造業等の現場に触れる機会を設ける予定であります。
また、高等技術専門校の金属加工や建築などの科目では、実践的な訓練に力を入れており、未経験者が技能五輪全国大会に出場するまでに成長し、県内製造業で活躍している例もございます。
令和7年度は新たに、入門的資格である技能検定3級の受検料を補助することで、ものづくりに携わる若者の裾野を広げてまいります。
今後も、若者が県内企業を身近に感じられる機会を拡大して適切なマッチングに努めることにより、県産業の基盤を支える人材の確保に努めてまいります。

A 日吉亨 教育長

高校生に「ものつくりの魅力」を感じてもらい「働くことの価値観」を醸成するためには、学習においては知識を得るだけでなく、ものづくりが社会にどのように役立っているのかなどを、体験して感じることが重要と考えております。
全ての県立高校で実施している体験活動では、教室では学ぶことが難しい仕事のやりがいや、ものづくりの楽しさなどについて、学んでいます。
また、総合的な探究の時間等において、生徒が地域の課題解決に、地域の企業や商店街の方と連携して取り組むことで、自らのキャリアを考えるきっかけとしています。
県では、今後も、企業や地域の方々との連携を進め、インターンシップなど、高校生が体験する機会を増やすことで、「ものつくりの魅力」を感じ、「働くことの価値観」の醸成を図る取組を積極的に推進してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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