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掲載日:2023年3月14日

令和5年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(吉良英敏議員)

学校サロンの設置について

Q   吉良英敏 議員(自民)

本年度、文教委員会の視察として神奈川県立田奈高校を視察してきました。同校は、中学校では自分の力を発揮できなかったけれども、高校では頑張りたい、そういった意欲のある生徒の再チャレンジを後押しする学校です。
さらに、特徴的なのは、週に1回程度、校内の図書館を生徒の気軽で居心地の良い居場所として活用する「ぴっかりカフェ」という取組を行っています。これらを運営するのは教員ではなく、地域の法人会さんやNPOの皆さんです。世代も立場も、何よりも格好が様々な人たちが集まり、とても楽しそうに過ごすその空間は、家庭の居間、リビングのようでもありました。
このモデル校を埼玉の県立学校でもつくってみたい。きっとすてきな居場所になる。今、いじめ、若者の自殺、ひきこもり、不登校、虐待、貧困、これら厳しい状況、これを解きほぐす居場所になるのではないかと思えてならないのです。
様々な要因が複雑に絡み合っているからこそ、みんなが関係している。そして、みんなが関わっているからこそ、地域の方々、団体、そして私たちが生徒を支援する資源となるのです。縦割りや地域割りの行政サービスでは、複雑な課題を解決はできません。その根本原因は、個人を、人生を見ていないということであります。どれだけヤングケアラー支援に必死になっても、18歳以上になると教育委員会の範疇ではなくなります。
埼玉県が他県に抜きん出ていることで、子供の居場所づくりがあります。800か所を目標に500か所のところまできています。県立高校でこれを取り組めば、目標の800か所を達成することもできます。正に、これが埼玉の魅力ある高校づくりにも思えました。
そこで、本県においても田奈高等学校を参考にしたモデル校における学校サロンの設置ができないか、教育長に伺います。

A   高田直芳 教育長

議員お話しの「ぴっかりカフェ」は、田奈高校のホームページで確認したところ、カフェのような雰囲気の中で生徒が気軽に利用できる居場所として、また、若者を支援する専門家と大学生のボランティアがスタッフとなり、何気ない会話や生徒の悩みを聞いてくれる相談窓口として機能することを目的に設置されたと承知しています。
生徒が、保護者でも教員でもなく、学校の中で、直接の利害関係のない大人と気軽に話ができる機会があることが特徴であり、学校の中で生徒がほっとできる居場所づくりの参考となる取組と考えます。
田奈高校では、この取組を平成26年から開始し、以来年数を重ねる中で、カフェに携わる大人と生徒や学校との間で、お互いに信頼を積み上げてきたことにより、学校や地域に根付いたものと伺っています。
本県におきましても、生徒の居場所づくりとして、例えば、県立飯能高校では、学校図書館にこたつやマンガ、お菓子などを用意して、生徒がくつろげる空間を設けるなどの取組を行っています。
田奈高校を参考とした「学校サロン」の設置につきましては、サロンの運営の受け皿として、生徒との信頼関係を地道に築ける団体や地域の方々の協力が課題であり、さらには保護者の理解も必要と考えます。
今後、田奈高校の取組も参考に、NPOなどの協力による生徒の居場所づくりに係る課題等を整理しながら、議員お話しの「学校サロン」設置の可能性について検討してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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