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掲載日:2023年3月14日
Q 吉良英敏 議員(自民)
さて、教育局には魅力ある高校づくり課があります。埼玉県の高校は魅力的でしょうか。
県内には伊奈学園総合、大宮光陵芸術総合、新座総合技術、越生高校など、実は美術やデザインが学べる学校が幾つもあります。1年かけて4校を視察してきました。特に、生徒との対話を心掛けました。
また先日、近代美術館にて5校合同の作品展が開催されました。言葉にすることができないほど、生徒たちの作品の魅力、そのストーリー、パワーに圧倒されました。会場でボランティアスタッフをしている生徒さんに、「何でデザインを学べる学校に行ったの」と聞くと、「将来の強みになりそうだから」と少し意外な答えが返ってきました。何のために勉強をしているのか、この勉強は役に立つのかと疑問を持ちながら過ごしている環境とは大きく異なっていると思いました。これらデザインを学べる学科は、通常の県立高校と比べ、多くの学校で高い人気となっております。
さて、具体的には、私は県立芸術大学の創設が良いと思っています。昨年、新潟県にある公立の長岡造形大学を視察に行ってきました。躍動する学生の姿、また、全国の多方面に人材を輩出する現状は、いかにデザイン力が求められているかを象徴しています。造形大学設立後、30年かかりましたが、現在、長岡は非常に盛り上がっています。
しかしながら、一方で大学の創設は簡単ではありません。そこで、まずデザインを学べる学校の拡充が必要と考えます。その中でも、美術に関連したデザインを学べる学校、埼玉の北部、東部にはまだありません。是非、県内にバランス良く拡充してほしいです。
また、すぐにできることとして、デザインを学んでいる生徒たちが他分野におけるインターンシップなどの実践的な学びを通してデザイン力を高めることや、生徒間同士の交流もとても良いと思います。先日の作品展も開催期間はたったの5日間だけです。私はお金を払ってでも見に行きたいくらいです。それぐらいの価値があるのです。
さらに、このような取組を企業に発信することで、生徒と企業をマッチングさせるのも良い方法かと思います。デザインを学んでいる生徒を活躍させ、ニーズを図りながら学科を拡充させ、後は県立芸術大学の創設につながればいいと思います。
前の議会で、我が会派の岡田議員の質問はすばらしかった。川越工業高校に魅力と将来性のある航空宇宙学科を新設すべき、そういった質問に対し、また、教育長の答弁もしびれました。「着手します」と。もう一度、聞きたいです。
そこで、デザインを学べる学校の拡充、そして、生徒が活躍できる機会の拡大について、教育長に御所見を伺います。
A 高田直芳 教育長
現在、美術やデザインを学べる県立高校では、生徒がいきいきと学びながら、創意工夫を凝らした作品を展覧会や研究発表会等を通じて発信するなど、創造性豊かな人材育成につながっております。
生徒にとっては、より一層感性を高め、豊かな情操を培うとともに、心豊かな生活や社会を創造していく態度を養うなど、美術やデザインを学ぶことには大きな価値があると考えます。
こうした美術やデザインが学べる学科は、県立高校の大きな魅力の一つであることから、中学生や保護者のニーズ等を踏まえながら、今後の県立高校の特色化を進める中で、その拡充について検討してまいります。
また、生徒が活躍できる機会の拡大につきましても、まずは、近代美術館における作品展について、Web上でも作品を紹介するなど、生徒のすばらしい才能を、より多くの県民に発信できるよう、開催方法を工夫してまいります。
さらに、例えば、デザイン科と他の学科が連携し、共同で商品開発などのプロジェクトを行うことで、デザイン科の生徒の創造性を豊かにするだけでなく、より多くの生徒に対しデザイン分野の学びの裾野を広げられるよう積極的に取り組んでまいります。
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