埼玉県議会 県議会トップ画像

ここから本文です。

ページ番号:231250

掲載日:2023年3月14日

令和5年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文(岡 重夫議員)

危機管理・防災体制の再構築について - 埼玉版FEMAについて

Q   岡 重夫 議員(県民)

知事は、以前、私の代表質問に対し、「危機管理の要諦は準備にある。そして、危機管理は危機が発生したときに、いかに危機をマネジメントコントロールできるかを日頃から準備しておくものだ」と答弁されました。知事が就任以来、日本一暮らしやすい埼玉を目指すための基本は、危機・災害に強い埼玉を築くこと。そのために、あらゆる事態を想定して準備をすることだと私も考えています。そして知事は、5か年計画の12の指針の中で、「災害・危機に強い埼玉の構築」を1番目の指針として明記しています。
そこで、第1点目、埼玉版FEMAについて伺います。
知事の公約の一つである埼玉版FEMAについては、普段から考えられるあらゆる危機や災害などを想定し、その対処要領や役割分担を定めたシナリオを作成し、図上訓練などを繰り返し、県庁内の各部局や関係機関との連携を深めることが有事の際に大変役立つと私も考えています。そして、ふだんからお互いに顔の見える関係を作ることが、有事の際に効果的な対応につながることは明白です。
さて、昨年8月に大野知事は、就任3年目の成果を発表され、「埼玉版FEMAについては令和2年度から図上訓練を繰り返し行い、これまで十数回実施した」と発表されています。そこで、これまでの訓練の成果と課題、さらにはその課題への今後の対応について、知事に伺います。

A   大野元裕   知事

まず、これまでの訓練の成果でありますけれども、令和元年東日本台風の経験から、令和2年度、3年度に風水害をテーマに計10回の図上訓練を実施し、風水害のシナリオを一定程度作成・熟成させました。
令和4年度は、風水害のシナリオのブラッシュアップを図るとともに、地震災害や大雪災害について新たなシナリオを作成し、計6回の図上訓練を実施しました。
この3年間で、県庁内各部局はもとより市町村、消防、警察、自衛隊、ライフライン事業者など、延べ551機関、823人と実に多くの方々に図上訓練に御参加をいただきました。
しかしながら、埼玉版FEMAに終わりはございません。
引き続き、県が調整・連結機能を発揮し、そこに関係機関が一堂に会し、訓練を通じて課題を共有することが埼玉版FEMAの重要な要素であり、各機関が災害時にどのような動きをするのかをお互いに把握することができました。
次に、課題とその対応についてでございます。
訓練を実施するたびに課題が浮かび上がり、課題が出れば出るほど安心の提供に近づいていくものとなりますので、繰り返し、継続していくことに埼玉版FEMAの意義があるものと考えております。
これまで、風水害、地震災害、大雪災害のシナリオを一定程度作成してまいりましたが、まだまだ不十分であり、訓練で出た課題をブラッシュアップしていく必要があります。
加えて、令和5年度は火山噴火や国民保護といった新たな課題にも取り組んでまいります。
今後とも、埼玉版FEMAのシナリオ作成や図上訓練を繰り返し実施することで、専門的な知識や能力を有する様々な官民の機関を強固に連結し、県の災害対応力の強化を図ってまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?