トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和4年6月定例会 > 令和4年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 > 6月28日(火曜日) > 八子朋弘(県民) > 令和4年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(八子朋弘議員)
ここから本文です。
ページ番号:218922
掲載日:2022年7月12日
Q 八子朋弘 議員(県民)
先ほど教育長から答弁いただきましたけれども、中学から高校に進学した場合の支援の方法について、更にお伺いしたいと思います。不登校等の課題がある生徒が高校に進学する場合、中学から高校へは具体的にどのような情報提供がなされているのでしょうか。
令和元年10月、文部科学省は初等中等教育局長名で各都道府県教育長や各都道府県知事宛てに「不登校児童生徒への支援の在り方について」という通知を出しております。その通知を見てみますと、学校等の取組の充実として、不登校児童生徒への効果的な支援策として児童生徒理解・支援シートを活用した組織的・計画的支援が示されており、小学校、中学校、高等学校間の引継ぎが有効であるとのことであります。
そこで教育長に伺いたいのですが、本県ではこの児童生徒理解・支援シートが有効に活用されているのでしょうか、答弁を求めます。
A 高田直芳 教育長
議員お話しのとおり、文部科学省は、支援を必要とする児童生徒の状況を的確に把握するとともに、関係機関で情報共有し、組織的・計画的に支援するための「児童生徒理解・支援シート」の参考様式を示しております。
各市町村においては、この様式を参考にして、不登校傾向のある児童生徒の現在の状況や個別の支援計画等を記載した独自のシートを作成し、児童生徒一人ひとりに合った支援に活用しております。
他方、中学校から高校に引き継ぐ場合には、より詳細な情報を適切に伝えるため直接口頭で行うことも多く、シートの活用が十分になされていない場合もあると認識しております。
この「児童生徒理解・支援シート」の進学先への引継ぎは、不登校児童生徒への継続的な支援の観点から重要と考えられることから、小中学校や高校の生徒指導担当教員の会議等において改めて周知してまいります。
再Q 八子朋弘 議員(県民)
さきの通知には、学校間の引継ぎについて特に設置者が異なる中学校から高校、若しくは公立学校から私立学校等で引継ぎを行うことは、個人情報保護の配慮等から消極的になることが考えられますが、引継ぎを適切に行うことは児童生徒への支援につながり、学校だけで抱え込むことを防ぐことにもつながるとあります。また、単にシートの写しを渡すだけではなくて、情報交換の機会を設けるなど、責任を持って引継ぎを行うごとが重要であるとのことであります。
先ほど答弁もございましたけれども、正にそのとおりだと思いますので、いま一度しっかりとこのシートを活用していただくよう徹底していただきたいのですが、改めて教育長にお伺いしたいと思います。
再A 高田直芳 教育長
議員御指摘のとおり、「児童生徒理解・支援シート」を進学先へ責任を持って引き継ぐことは、不登校児童生徒への継続的な支援のためには非常に重要なことと考えております。
今後も引き続き、各学校に対して、本人や保護者の方に十分御理解をいただいた上で、学校種を超えた、中学校から高校へ、あるいは公立の学校から私立の学校へ、ということもございますので、学校種を超えた情報共有をすることの重要性を周知いたしまして、「児童生徒理解・支援シート」の活用を徹底してまいります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください