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掲載日:2022年7月12日
Q 秋山もえ 議員(共産党)
我が党が全国で行った校則アンケートでは、校則に「変えたいところがある」と答えたのは、1,453人の回答のうち、1,248人でした。しかし、校則を変える手続は、「校則に書いていない」と、ほとんどの方が回答しました。つまり、変えていく手続がそもそも示されていないわけですね。
私も実際、県内の高校に通う高校生の話を聞きましたが、生徒総会で生徒から「ジャージでの登校ができるようにしてほしい」という意見が出たと。でも、「生徒会が先生に相談をしたら、『駄目』と言われて実現できなかった。無力感を感じる」というふうに話していました。なぜこうなるのか。それは、「校則の策定や改定は、校長がこれを行う」となっているからなんですね。
一方、文科省が改訂を進めている生徒指導提要試案には、「校則は、絶えず積極的に見直しを行っていくことが必要」「どのような手続を踏むべきか、その過程についても示しておくことが望ましい」と書かれています。
憲法そのものが大事ですよね。そのとおりです。
子どもの権利条約にも、校則が、意見表明権など条約に基づき子どもの権利を尊重し、運用されるべきだと明記をされています。校則の策定や改定について、生徒会や生徒総会などの意向を尊重し校長が行うというふうに、こうした明記をすべきだと考えますが、教育長、いかがでしょうか。
A 高田直芳 教育長
校則を見直す際に、生徒の考えや意見を聴き、話し合う機会を設けたり、保護者からの意見を伺う機会を設けたりすることは、生徒が校則に対する理解を深め、自主的に守っていく態度を養う良い機会になると考えます。
他方、校則は各学校がそれぞれの教育目標に応じて、生徒の進路も見据えながら学校生活におけるルールを定めるものでございます。
その策定や改定に当たっては、すべての学校で一律に生徒等の意向を尊重する手続きを明文化するということではなく、生徒等の意見を聴く機会を設けたり、学校と生徒とが対話を通じて相互に理解を深めていく過程が大切と考えます。
校則は、生徒が安心して充実した学校生活を送るために定めるものであり、生徒や保護者の意見等もよく聴きながら、改定等の際の手続きも含め適切に点検・見直しが行われるよう、引き続き各学校を指導してまいります。
再Q 秋山もえ 議員(共産党)
生徒の意向を尊重するという、この当たり前のことを明記することでどのような不都合が生まれるのか、教えてください。
再A 高田直芳 教育長
議員のお話にもございましたとおり、校則は校長の責任の下で定めるものでございます。
教育上、生徒が校則について自ら考えていくということは大切だと考えております。
校則の策定や改定に当たり、どのような手続きで行うかについても、学校と生徒との対話の中で、校長が決めるべきものと考えております。
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