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掲載日:2023年10月17日

令和2年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(飯塚俊彦議員)

和牛繁殖牛のゲノミック評価による本県の畜産振興について

Q  飯塚俊彦  議員(自民

新型コロナ感染症の拡大の影響が畜産にも及んでいます。例えば、県産和牛は標準的販売価格が前年に対し2割程度低下するなど、県内の肉用牛農家にも大きな影響が出ています。こうしたことからも、私は、肉用牛の振興対策がこれまで以上に求められると思います。
私は、これまで県内の肉用牛農家や秩父高原牧場で実施してきたゲノミック評価の更なる活用が効果的であると考えます。肉用牛のゲノミック評価は、繁殖雌牛、つまり母となる雌牛の遺伝子を分析することで、その牛が持つ肉質等の資質を早期に把握できる技術であります。この技術を応用することにより、従来よりも効率的に牛の持つ資質を向上させ、優良な和牛を生産することが可能になります。
平成28年6月の定例会の一般質問において、ゲノミック評価の活用による畜産振興を提案しましたところ、まずは秩父高原牧場の繁殖雌牛へゲノミック評価を導入し、生産者と連携した肉用牛の生産基盤の強化に努めるとの答弁がありました。
さらに、平成29年12月の定例会の一般質問で、秩父高原牧場への導入後の結果について質問し、ゲノミック評価により秩父高原牧場の繁殖雌牛の資質が判明したため、劣った資質を補完し、優れた資質を強化する改良に取り組むとの答弁がありました。その後、平成30年度から県内畜産農家と秩父高原牧場の繁殖雌牛を対象としたゲノミック評価が進められていると聞いています。
そこで、このゲノミック評価ではどのような結果が得られたのか、また得られた結果をどのように活用し今後の本県肉用牛振興に取り組むのか、農林部長にお伺いいたします。
学校給食で牛肉を食べた子供たちの笑顔の報道がありました。忘れられません。

A  強瀬道男  農林部長

まず、これまで実施したゲノミック評価で、どのような結果が得られたのか、についてでございます。
県では、平成30年度から本年度までの3年間で、家畜改良に積極的な畜産農家が所有する繁殖用雌牛750頭のゲノミック検査を計画しており、これまでに614頭の検査を実施しました。
また同様に、秩父高原牧場で所有する全雌牛93頭の検査を計画しており、これまでに63頭の検査を実施しました。
検査の結果、県内の繁殖用雌牛の遺伝的な長所や短所に加え、いわゆる霜降りを示す評価値が全国上位の繁殖用雌牛も存在することなどが判明いたしました。
次に、得られた結果をどのように活用し、本県肉用牛振興に取り組むのか、についてでございます。
資質が高いことが判明した畜産農家の繁殖用雌牛については、既に畜産農家が受精卵を作成して凍結保存し、計画的な優良繁殖用雌牛の確保などへの活用が進められています。
また、秩父高原牧場では、繁殖用雌牛の劣っている資質を補う交配に取り組んでおり、生まれた優良繁殖用雌牛を農家へ譲渡することで、生産基盤強化を進めています。
さらに、今後はこれまでのゲノミック評価で得られた知見を生かし、農家が所有する繁殖用雌牛の遺伝的長所を、県内のほかの畜産農家へ広げることも重要と考えております。
そこで試行的に、県内畜産農家の優良な繁殖用雌牛の受精卵を活用し、秩父高原牧場で繁殖用雌牛として育て畜産農家への供給に取り組んでまいります。
こうした取組により、本県肉用牛の一層の振興に取り組んでまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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