令和元年9月定例会 「経済・雇用対策特別委員長報告」

副委員長   齊藤   邦明

経済・雇用対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、「中小企業の振興、先端産業の推進、企業誘致及び働き方改革の推進を含めた雇用に関する総合的対策」でありますが、今回は、「中小企業の振興について」審査を行いました。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、主な論議について申し上げます。
まず、「商工会議所や商工会へ補助金を交付し、経営革新計画の策定支援を進めているが、策定の実績に応じた補助金の増額はあるのか」との質問に対し、「経営指導員1人当たりの前年度実績に応じて補助金を上乗せしている。例えば、1人当たりの実績が10件を超えれば17万円を加算している」との答弁がありました。
次に、「マッチング支援事業について、昨年度のあっせん紹介件数は683件とのことだが、マッチング後の状況は把握しているのか。また、取引の成立に向けてどのような課題があるのか」との質問に対し、「683件のうち、最終的に取引の成立まで至ったのは13件である。取引の成立に向けては、受注側と発注側の意思を合致させることが重要である。事業者の希望をしっかり聞き取り、丁寧にマッチングしていきたい」との答弁がありました。
次に、「商工会議所や商工会には時代に合った改革が必要である。今までの感覚を変えて、注力する点を見直していくべきであると考えるが、その覚悟を伺いたい」との質問に対し、「商工会議所や商工会は地域に最も精通した団体であり、各団体が適切に機能することは地域における経済の活性化に非常に有効である。県としても商工会議所や商工会を十分に活用していく意向であるため、しっかりと相互に連携できるよう取り組んでいきたい」との答弁がありました。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「中小企業の振興、先端産業の推進、企業誘致及び働き方改革の推進を含めた雇用に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。