With You さいたま > 講座・イベント > 講座終了報告 > 令和6年度 > 男性によるトークセッション 「『男らしさ』と男尊女卑依存症社会」

ここから本文です。

ページ番号:264556

掲載日:2025年2月17日

男性によるトークセッション
『男らしさ』と男尊女卑依存症社会

日時

令和6年10月5日 (土曜日)13時30分から15時30分まで

場所 埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま)
参加者

会場109名・動画視聴497名

 

ライターの武田砂鉄さんと西川口榎本クリニック副院長(精神保健福祉士/社会福祉士)の斉藤章佳さんをお招きし、「『男らしさ』と男尊女卑依存症社会」をテーマにご対談いただきました。

お二人の対話では、日本が男性優位の社会構造であることや、知らず知らずのうちに男尊女卑の価値観に適応してしまっていることなどが指摘されました。斉藤さんは加害者臨床の経験から、スクールカーストと盗撮男子の話やアルコール依存症の自助グループの話、ご自身の摂食障害についても語られました。そして、男尊女卑の価値観を持っていても、人間は学習しなおすことができる、学習を繰り返すことで、制御しながらアップデートしていけると述べられました。またお二人は、男性が強さではなく「弱さ」でつながれる場所、生きづらさや苦しさを言葉にできる場所が増えるといいとも語られました。

対談の内容については、With You さいたま 広報紙(第75号:2024年11月号)にも掲載しています。こちらも併せてご覧ください。

対談中の斉藤章佳さんと武田砂鉄さん
 

【 武田 砂鉄 さん  プロフィール 】

ライター

1982年生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。
2015年、『紋切型社会』で第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。
他の著書に『日本の気配』『わかりやすさの罪』『偉い人ほどすぐ逃げる』『マチズモを削り取れ』『べつに怒ってない』『今日拾った言葉たち』『父ではありませんが  第三者として考える』『なんかいやな感じ』などがある。
週刊誌、ファッション誌、webメディアなどさまざまな媒体で執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している。

 

【 斉藤 章佳 さん  プロフィール 】

所属:西川口榎本クリニック副院長(精神保健福祉士/社会福祉士)

1979年滋賀県生まれ。大卒後、アジア最大規模といわれる依存症施設である榎本クリニックにソーシャルワーカーとして、約20年に渡りアルコール依存症を中心にギャンブル・薬物・摂食障害・性犯罪・児童虐待・DV・クレプトマニアなど様々なアディクション問題に携わる。専門は加害者臨床で現在まで3000名以上の性犯罪者の治療に関り、性犯罪加害者の家族支援も含めた包括的な地域トリートメントに関する実践・研究・啓発活動に取り組んでいる。また、都内更生保護施設では長年「酒害・薬害教育プログラム」の講師をつとめている。小中学校では薬物乱用防止教育をはじめ、大学でも早期の依存症教育に積極的に関わっており、全国での講演も含めその活動は幅広くマスコミでも度々取り上げられている。
東京都痴漢被害実態把握調査委員、一般社団法人痴漢抑止活動センターアドバイザー。
『男尊女卑依存症社会』『男が痴漢になる理由』『万引き依存症』『小児性愛という病  それは、愛ではない』『しくじらない飲み方  酒に逃げずに生きるには』『盗撮をやめられない男たち』『子どもへの性加害  性的グルーミングとは何か』など著書多数。
 

参加者の声

  • 武田さんの話し方が面白かった。面白く話しながら、ちゃんと課題に向き合っていて、とてもいい対談だと思った。(17歳以下・男性)
  • よく知るお二人が、軽妙に、ときに真剣に、本質的なお話を切りひらいていく様子を見られたので、大変満足しています。私はいわゆる「宗教2世」ですが、我々は皆「男尊女卑n世」として、その空気からの脱却にもがいているのかもしれませんね。(20代・男性)
  • 加害者側の更生プログラムからの視点は今まであまり触れたことがなかった。加害者のすべての意識の根底に男尊女卑があるという点に深く納得した。(斉藤さんの)小学生のお子さんの話で、この意識の根深さを感じた。若い世代には克服してほしい。砂鉄さんの話にたくさん笑わせてもらいました。アルコール依存症の話、とても勉強になりました。(30代・女性)
  • 進行役の砂鉄さんのゆるやかで行きあたりばったりのような感じが、じつは良い塩梅で、どの話も聞きやすかったです。「私の根底に『男尊女卑』の思想がある」とはっきりと認める斉藤さんが、性加害の問題と向き合う中でのジレンマ、しんどさなどを、もっと聞いてみたいと思いました。(40代・女性)
  • お二人の軽快な対話の中で、社会にひそむ男尊女卑の意識がわかりやすく解説されていた。斉藤さんの経験で感じた「男らしさのスイッチ」の話はとても印象的だった。(50代・女性)
  • とてもためになり、あっという間の2時間でした。今回参加したことで、某出版社の面接の際、自分は男尊女卑家庭で育ち、ゆえにお茶くみなどもいとわないと言ったことを思い出しました。まさにこの世界を肯定していた!! ショックです。ジェンダー問題はとても大切なこと、今後もしっかり学んでいきたいです。(50代・女性)
  • 難しそうなテーマで理解が大変かな?と思っていましたが、スムーズに会話が入ってきて、あっという間でした。ありがとうございました。参考になったことが多かったです。(70代・女性)
     

お問い合わせ

県民生活部 男女共同参画推進センター 事業担当

郵便番号330-0081 埼玉県さいたま市中央区新都心2‐2 ホテルブリランテ武蔵野3階

ファックス:048-600-3802

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?