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Q 細川威 議員(民主フォーラム)
視覚障害者が公共施設や街中を安全かつ快適に利用するために、埼玉県では様々な整備が進められています。しかし、その一方で、整備はされているが、実際にはちょっと使いづらいという声は少なくありません。
例えば、トイレの個室に関する問題では、視覚に障害があると緊急ボタンと流すボタンの配置が分からないため、誤って緊急ボタンを押してしまうことがあるそうです。また、多目的トイレを使用する際に開けるボタンの位置が分からず、閉じ込められてしまうケースもあると聞いています。
そこで、福祉部長にお伺いします。バリアフリー整備は見た目の整備だけでなく、当事者の実際の使用状況を踏まえ、実用性を重視した設計が求められます。埼玉県では、視覚障害者にとって実際に利用しやすいかどうか、どのように検証され、当事者の意見を具体的に反映する仕組みをどのように行っているのか、お聞かせください。
A 細野正 福祉部長
県では、建築物や道路、公園などが誰にとっても利用しやすいものとなるよう、埼玉県福祉のまちづくり条例により整備基準を定めております。
整備基準のガイドブックでは、どのような方が利用する施設かを想定し、必要に応じて利用者のニーズを聞いた上で設計するよう求めております。
県有施設については、利用者の意見等を施設改修に可能な範囲で反映するよう施設管理者に依頼しています。
検証につきましては、大規模改修を行った県有施設において、車椅子利用者に施設の使い勝手を確認いただき、実際の使いやすさに関する御意見をいただいたことがあります。
しかし、これまで視覚障害の方に御協力いただいたことはありませんでした。
今回、議員から貴重な御指摘をいただきましたので、今後は視覚障害の方からも、県有施設などのバリアフリー整備に不都合がないか、御意見を聞く機会を設けてまいりたいと思います。
そして、何よりも大切なことは、施設の使いやすさを検証して終わらせることなく、視覚障害の方などからいただいた貴重な声を将来のバリアフリー整備に生かすことです。
そこで、いただいた御意見を集約・蓄積した上で、整備基準のガイドブックや県ホームページ等に分かりやすく具体的に掲載し、県有施設の施設管理者はもとより、市町村や建設業者など関係者に広く周知するとともに、意見の反映を依頼してまいります。
その結果、好事例が生まれた場合は、積極的に事例の紹介も行ってまいりたいと考えております。
こうしたことを不断に繰り返すことによって、反映に向けた仕組みを構築し、誰にとっても本当に使いやすいバリアフリー整備を進めてまいります。
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