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ページ番号:266234

掲載日:2025年3月27日

令和7年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(細川威議員)

地域医療と福祉の充実で誰もが安心して暮らせる埼玉へ-視覚障害者が地域で安心して暮らせる施策について-地域における歩行訓練施設の拡充について-

Q 細川威 議員(民主フォーラム)

現在、県内には所沢市の国立障害リハビリテーションセンター、上尾市の県総合リハビリテーションセンター、熊谷市の視覚障害者支援センター熊谷の3施設があり、計42名の視覚障害者の利用が可能とされています。しかし、これらの施設は県内に限られた数しかなく、視覚障害者の方々が日常生活に必要な歩行訓練を受けるためには、遠方まで足を運ばなければならない現状があります。
特に、視覚障害者の方々とって遠距離の移動は大きな負担となり、地域での訓練施設の不足は深刻な問題です。令和5年9月にこの問題について質問いたしましたが、その後、県として地域における歩行訓練施設の拡充をどのように検討されたのか、お伺いいたします。

A 細野正 福祉部長

歩行訓練施設の拡充の検討に当たっては、まず、現状の把握を行いました。
視覚障害者の支援に携わる歩行訓練士になるためには、白杖を用いた歩行技術などを適切に指導できるよう、全国に2か所ある専門の養成施設において2年間で3,000時間のカリキュラムを履修する必要がございます。
養成施設の一つである国立障害者リハビリテーションセンター学院を訪問し、歩行訓練士の養成についてお話を伺ったところ、ここ数年の養成課程の在籍者は数名であり、訓練生の確保に大変苦慮しているということでした。
歩行訓練士の養成が進まない中、新たな施設を整備することは、本県だけでなく、全国的にも大変難しい状況にございます。
新たな訓練施設の整備は、今後とも検討していかなければならない重要な課題と認識しています。一方、当面は、今まさに訓練を必要とする方が訓練を受けられるようにしていかなければなりません。
県内3か所の障害者総合支援法に基づく訓練施設の定員は、議員お話のとおり合計42人ですが、令和5年度の利用率は約6割であり、各施設とも受け入れに余裕がある状況です。
自宅が施設から遠方にあるなどの理由で、施設への通所が困難な場合には、各施設とも入所して訓練を受けることは可能であり、入所されれば、期間を集中して、きめ細かに、かつ効率的に日常生活の技能を習得することができます。
県総合リハビリテーションセンターでは、通所が困難な方向けに御自宅への訪問訓練も行っておりますが、対応できる歩行訓練士の人数の関係で訓練の回数が非常に限られてしまうことから、入所して訓練することを推奨しております。地域での歩行訓練の充実については、引き続き、その方法を模索する一方、視覚障害者の方に入所訓練のメリットや訓練施設についての空き情報を広く周知するとともに、市町村の障害福祉担当課にも情報提供し、歩行訓練を必要としている方への支援を進めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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