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掲載日:2023年7月14日
Q 鈴木まさひろ 議員(自民)
日本の学校教育でおなじみの腰を下ろして休む姿勢、いわゆる「体育座り」について、近年、見直す動きが出ています。理学療法士をはじめとした専門家の方々の指摘からも、両手でひざを抱え込む姿勢は、腰や内臓、また、坐骨などにも過度な負担がかかりやすく、内臓の圧迫や腰痛など体への様々な悪影響の可能性が明らかとなってきたためです。体育座りは、その特性上、せき柱本来の湾曲とは異なる丸まった姿勢になりやすく、特に数十分以上長く体育座りをしていると、腰痛の原因になるだけでなく、肺の圧迫による不調や坐骨と尾骨に強い負担がかかり、側弯症に陥る可能性があることも懸念されています。
もともと体育座りは、1965年頃に当時の文部省が学習指導要領の補足として発行した集団行動の手引きで、腰を下ろして休む姿勢としてイラスト付きで紹介されたことをきっかけに全国へ広まったと言われていますが、現在の文部科学省も体育座りを強制したり、強く推奨するものではないとしています。実際に県内を含め全国では、児童生徒が従来、体育座りをしていた場面でパイプ椅子を用意したり、あぐらなどの負担の少ない座り方を取り入れたり、座り方に制限を設けない学校も僅かに増えつつあります。
しかしながら、現在も小・中学校を中心に大半の学校で体育座りが取り入れられています。学校ごとに一定の裁量があるとはいえ、現場からは文部科学省や県教育委員会の後押しがあれば対応したいとの声も多いと言われ、個々の学校の判断で見直しを行うことにはちゅうちょする傾向があることもうかがえます。
そこで、改めて県内の全学校へ向け、体への強い負担が懸念される体育座りについて見直しの推奨や情報提供を行うなどの対応が必要と考えますが、教育長の見解をお聞かせください。
A 日吉亨 教育長
各学校では、国が作成した「集団行動の手引」に記載されている、両手で膝を抱え込んで腰をおろす、いわゆる体育座りが、授業や学校行事などで取り入れられています。
議員お話しのとおり、長時間の体育座りは、腰や内臓、座骨等にも過度な負担がかかるとの指摘がございます。
県では、この「集団行動の手引」に記載されている、学校における体育座りの取扱いに関し、改めて国に確認したところ、体育座りはあくまで例示であって、強制や、強く推奨するものではないという見解が示されました。
そのため、県といたしましては、各学校に対し、体育座りに関する国の見解について改めて周知するとともに、体育座りをはじめとする様々な座り方について、その特徴や身体にかかる負担を整理し、体育担当教員等を対象とした研修会で情報提供するなど、各学校へ働きかけてまいります。
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