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掲載日:2024年10月17日
Q 岡田静佳 議員(自民)
1年前の9月定例会の一般質問で、私は第2波に備えて、管内人口が9.3万人から76.9万人と大きな負担人口の差を見直し、十分なコロナ対策ができていない狭山保健所と朝霞保健所の分割を求めました。しかし、知事の答弁は小さな組織が複数あるよりも、むしろ大くくり化することで組織が活性化し、一時的な事務の集中にも柔軟に対応できるメリットもある。保健師の増員で対応していくとの答弁でした。
結果は、御承知のとおり第5波まで発生してしまいましたが、大きな保健所は陽性患者数が多く、事務が集中し、全く保健所の電話がつながらない、医療機関が何度電話をしてもつながらない、自動音声の折り返し電話もかかってこないというひどい状況でした。
保健所の管内人口などの一覧表ですけれども、平均が36.3万人ですが、狭山は76.9万人、朝霞は73万人、少ない秩父は9.3万人、本庄が13万人です。そして、保健所別の陽性者数は、平均は2,154人でしたが、朝霞が7,177人、狭山が4,141人、秩父が255人、本庄が466人でした。
また、保健所の職員数は、所沢67と平均37.3に比べて圧倒的に増やしていただいているんですけれども、むしろこれだけ2倍の人数があるのであれば、分割して狭山と所沢に分けてほしいというのが私の考えです。また、時間外平均も、一番下の保健予防担当の方は平均で79時間、特に朝霞は101、狭山は88時間と過労死ラインという状況でございます。
保健所管内図ですけれども、黄緑の部分が狭山保健所管内、非常に人口も多いですけれども、面積も広い状況です。朝霞のほうは管内人口は多いんですが、面積は比較的狭いという状況でございます。
特に、東京と隣接している所沢市は、陽性者率が少ないときも西武線の玄関口だということで、まん延防止重点区域に指定されたこともありましたが、県も感染防止の重点地域だということは認識しています。東京都に隣接している朝霞保健所と狭山保健所の所沢地区は、陽性者数が圧倒的に多く、二つを四つに分けても県平均より負担人口が多いです。
1年前からこうなることが予想され指摘されていたにも関わらず、保健師の増員だけで保健所の管内人口の見直しをせずに、適切なコロナ対策をしてもらえなかった患者さんがたくさんいます。電話すらつながらない中で、不安に苦しんだ患者さんが大勢いるのは、私は埼玉県による人災だと考えます。
全国的にも、陽性者が増えて大変だったことは私も十分理解していますが、狭山保健所、朝霞保健所のコロナ対応が適切だったかどうか、知事にお聞きします。
A 大野元裕 知事
第5波においては、国が感染者急増時を想定した「第3波の1日当たり最大感染者数の2倍」を大きく上回る感染者が発生し、保健所業務が県内でひっ迫いたしました。
議員お話しのとおり、管内人口は狭山保健所と朝霞保健所が多い状況でございます。そのため職員体制も手厚くして対応するとともに、保健所業務の外部委託、あるいは一部の業務を本庁で実施するなどの工夫も行いました。
人員に関して申し上げれば、令和3年4月1日の保健所の職員数は、狭山が最も多い67名、朝霞が3番目に多い49名でございます。
保健師につきましては、同じ4月1日付けで全保健所で38人を増員いたしましたが、狭山と朝霞に最多の6人ずつを配置いたしました。
現在、狭山には最多の21名、朝霞には2番目に多い19名の保健師を配置しております。
また、応援体制として派遣看護師等を狭山に14名、朝霞に20名、事務職員を狭山に26名、朝霞に35名配置するなど、管内人口や感染者の発生状況を踏まえた体制整備に努めました。
さらに、電話がつながりにくくなることも想定されたため、レンタル携帯電話を活用し、狭山では22台、朝霞では64台のレンタル携帯電話を整備し、積極的疫学調査や健康観察等で保健所から架電する場合にはレンタル携帯電話を使用して、できる限り固定電話回線で県民からの連絡を受けられるよう努めました。
このような取組により適切な対応ができるよう保健所の負担の軽減に努め、業務継続に努めたところでございます。
再Q 岡田静佳 議員(自民)
人員配置や携帯電話を増やして適切な対応ができるように努めたということなんですけれども、私の質問は狭山と朝霞が適切な対応ができたのかどうか、電話がつながらなかったとか、非常に問題はたくさんあったわけですけれども、今回の第5波のときにきちんとした適切な対応ができたのかどうかをお尋ねいたします。
再A 大野元裕 知事
議員御指摘のとおり、想定を大きく超えて多くの感染者が発生した際には、狭山と朝霞に限らず、保健所への連絡が取りにくい状況となりました。
そこで県といたしましては、保健所の業務の負担軽減と同時に人員の増加等に努めたところです。
再々Q 岡田静佳 議員(自民)
努力していただいたことは分かるんですけれども、私は適切な対応が県民にできていたのか、朝霞と狭山の保健所管内の方が適切な保健所の指導を受けられたかどうかということをお聞きしていますので、総括も1か月たっているのでされていると思いますので、どうだったか、適切だったのか。努力したのは分かっています。努力だけではなくて、対応ができたのか、できていないのかということをお聞きします。
再々A 大野元裕 知事
先ほどお答えしたとおり、想定を大きく超えて多くの感染者が発生したため、本庁で一部業務を実施するなど負担軽減に努めたものの、御指摘のとおり狭山と朝霞に限らず、保健所への連絡が取りにくい状況となりました。
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