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掲載日:2024年3月8日
Q 岡 重夫 議員(県民)
厚生労働省の資料によると、この3月に卒業する高校生の令和2年10月末現在での求人倍率は2.43倍で、求人数は前年同時期と比較して20.7%も減少しており、新型コロナウイルスの影響がここにも現れています。また、今年度は採用選考開始期日が1カ月も遅れています。一方、埼玉県内の新規高等学校卒業予定者の求職者数においては、6,132人と前年の同時期に比べ、11.7%も減少していますが、就職内定率においては、昨年12月末現在で88.6%で、一昨年の同時期とほぼ同じ割合です。
ところで、文部科学省の調査では、例年、就職希望者の就職率は3月末時点で約98%と高く、これは本人の努力はもとより、各学校の教職員や各事業所、そして経済団体などの理解と協力の結果であると高く評価しています。しかし、例年、卒業時に約2%前後の生徒の就職が決まらないで卒業しているのが実態で、今年は新型コロナウイルスの影響で更にその数が多くなることが予想されます。
さて、昨年12月に日本財団が教育格差に関する意識調査を全国規模で行いました。「コロナ禍で自分の進路に影響がある」と答えた人が31.5%、また「進学から就職へ変更した」と答えた人は6.3%もいて、新型コロナウイルスが生徒の進路にまで大きく影響しています。
そこで、埼玉県内の県立高校の生徒においても、コロナ禍において進学から就職へ進路を変更した生徒、あるいは会社の都合で今後採用内定の取消しをされる生徒も出てくることが予想されます。
現在、高校の就職希望者で卒業時に就職が決まっていない生徒に対しては、ハローワークで就職支援をすることになっています。そして、卒業後3カ月は高校もサポートしていますが、そのような生徒の就職状況は大変厳しいものだと予想されます。大野知事は、「誰一人取り残さない社会の実現」を公約に掲げていますが、この卒業時に就職の決まらない生徒をゼロにすることが大切です。
そこで、本年度の県立高校における卒業予定者の中で就職を希望しながら、いまだ就職が決まっていない生徒が現時点で何人いるのか。そして、今後の支援をどのようにするのか。この二点を教育長に伺います。
A 高田直芳 教育長
今年度の県立高校卒業予定者の中で、未だ就職が決まっていない生徒が現時点で何人いるのかについてでございます。
今年度の県立高校における就職希望者のうち、1月末現在で就職が決まっていない生徒は458人おり、率にして約7%となっております。
就職を希望する生徒が、一人でも多く就職先を決めたうえで、卒業式を迎えられるようにすることが大切だと考えており、県立高校では、現在も粘り強く就職支援に取り組んでおります。
次に、今後の支援をどのようにするのかについてでございます。
コロナ禍における雇用情勢の悪化が見込まれたことから、地元企業だけではなく、県内全域から就職先を探すことを促すため、今年度から新たに、県内各地区における求人件数などをまとめた資料を作成し、学校に提供しております。
また、これまで求人のなかった県内企業を中心に教育局の担当者が訪問し、直接求人を依頼するなど、新たな雇用先の確保に努めてまいりました。
各学校におきましても、ハローワークと連携し、常に最新の求人情報を収集するとともに、生徒に希望の職種や地域の拡大を指導したり、継続的に面接指導を行うなど、より多くの生徒が卒業前に就職が決まるよう取り組んでいるところでございます。
今後におきましても、これらの取組を今まで以上に強化してまいります。
議員御指摘の就職が決まらずに卒業する生徒につきましては、これまで、卒業後3カ月に重点を置いて支援してきたところですが、今年度からは、卒業後も就職が決まるまで継続的に連絡を取り、ハローワークと連携しながら、しっかりと就職支援を行ってまいります。
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