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掲載日:2020年3月26日
令和2年2月定例会 「人材育成・文化・スポーツ振興特別委員長報告」
委員長 須賀 敬史
人材育成・文化・スポーツ振興特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、「人材育成、教育改革、文化及びスポーツの振興並びにラグビーワールドカップ2019及び東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に関する総合的対策」でありますが、今回は、「文化の振興について」審査を行いました。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、主な論議について申し上げます。
まず、「埼玉古墳群が県内初の特別史跡に指定され、また、行田の足袋製造用具及び関係資料が重要有形民俗文化財に指定される見込みだが、県としてどのように生かしていくのか」との質問に対し、「文化財には地域を元気にし、観光客を呼び込む力がある。地域を盛り上げる機運を高めるため、例えば、地域の方とともに、古墳グッズや御菓子の開発を行うなど、しっかりとサポートを行っていく」との答弁がありました。
次に、「地域の発展には、情熱、がむしゃらさ、外部の知恵を表す『若者』、『馬鹿者』、『よそ者』の3つの力が不可欠である。教育長の『よそ者』視点で見て、本県の文化のポテンシャルや、文化を通しての県発展の可能性についてどう考えるか」との質問に対し、「県内には劇場、ミュージアム、図書館、文化財などが多く存在し、文化的なポテンシャルは非常に高い。しかし、県民の多くは、その魅力に気付いていないと感じる。そうした魅力に気付いてもらうべく、例えば、『#101匹の埼玉狛犬』のようなインスタグラムを使った文化財の発掘や、『おがわ学』のような地域学を進めてきた。これらにより、地域を見直す動きが少しずつ現れている。県だけでなく民間などの力を借りて、県民が県の魅力に気付き、更に外部にも波及していき、他の地域の人たちが埼玉に入ってくる。これが私の描く県の将来像である」との答弁がありました。
次に、本委員会の付託案件について、1年間の審査を踏まえて決定した本委員会としての意見・提言の主なものについて申し上げます。
まず、教育改革について、「就職する生徒も多くいる現状を考慮し、高校生のスキルアップのための支援を充実させること」。
次に、グローバル人材の育成について、「グローバル人材育成向上のための方針を明確にし、定量的な目標を設定すること」。
次に、スポーツの振興について、「東京2020オリンピックに埼玉県から100人出場する目標の達成に向け、更なる研究と努力を行うこと」。
次に、文化の振興について、「埼玉古墳群が特別史跡に指定された今がチャンスと捉え、埼玉の誇りある文化、歴史遺産を強く発信することを、今後しっかりと予算をかけて進めていくこと」などであります。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「ラグビーワールドカップ2019に関する総合的対策」につきましては、今回をもって審査を打ち切ることとし、また、「人材育成、教育改革、文化及びスポーツの振興並びに東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。