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掲載日:2020年3月26日
県土都市整備委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されました案件は、議案9件であります。
以下、これらの議案に関して行われた主な論議について申し上げます。
まず、県土整備部関係では、第44号議案について、「急傾斜地崩壊対策事業について、必要な箇所はどのくらいあり、その進捗はどうか」との質疑に対し、「急傾斜地崩壊の危険性がある土砂災害警戒区域は、県内に3,619カ所ある。このうち、斜面の高さが5メートル以上かつ保全家屋が5軒以上など、県が本事業を行う要件を満たす対象箇所が745カ所あり、うち121カ所で対策が完了している」との答弁がありました。
次に、都市整備部及び下水道局関係では、第72号議案について、「県営住宅家賃の滞納月数が15カ月と長期になっている者もいるが、より早い段階で訴訟対象者とすることはできなかったのか」との質疑に対し、「対象者から納入誓約があったため、納入指導に重点を置き、訴えの提起を見合わせていた。しかし、文書や電話、訪問による再三の指導にもかかわらず、納入不履行が続いたため、訴訟に向けた手続を行った。納入指導や手続の期間が加算され、結果として滞納月数が長期になった」との答弁がありました。
このほか、第43号議案及び第73号議案についても活発な論議がなされ、第52号議案、第59号議案、第60号議案、第66号議案及び第70号議案については、執行部からの詳細な説明をもって了承した次第であります。
以上のような審査経過を踏まえ、本委員会に付託されました議案9件について採決いたしましたところ、いずれも総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
次に、所管事務の調査として、「埼玉スタジアム2002の利用促進について」質問が行われました。
その中で、「張替えの芝は現在使用している寒地型芝と同じであるが、具体的にどのように利活用の拡大を図るのか、稼働日数についても伺いたい」との質問に対し、「芝種選定委員会で検討の結果、寒地型芝の3種混合の天然芝が提案された。種類、名称は現状と同じではあるが、3種の芝には試合時のスパイクによるねじれや掘れ、いわゆる踏圧に強いものもあれば、育成の早いものもある。また、品種改良が進み、より良質な芝へと進化していることから、より良い3種の混合率とすることで利活用の拡大につながると考える。これを踏まえたスタジアムの稼働日数については、サッカーの試合やそのほかの利活用を含めて、現行の50日から60日のところ、約1.5倍の80日から90日を確保できると考える」との答弁がありました。
また、「張替え時期のスタジアムの活用についてどのような考えを持っているのか」との質問に対し、「張替え前のJリーグなどの終了後は、芝に対する配慮が必要ではなくなっていくため、良いチャンスと考えている。メモリアル開放により多くの人に芝の感触を感じてもらうことや、サッカーをする人向けにピッチでボールを蹴ってもらうことなどが考えられる。また、公募で試合を行ってもらうドリームサッカーについて、特別に回数を増やして利用を図るという提案も受けている。県としても、浦和レッズが指定管理者に入っているので、浦和レッズやレッズレディースに練習試合をやってもらうなど、積極的に利用を提案していきたい」との答弁がありました。
なお、このほか、当面する行政課題として、県土整備部から「洪水浸水想定区域図・水害リスク情報図(案)について」の報告があり、種々活発な論議がなされましたことを申し添えまして、本委員会の報告を終わります。
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