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掲載日:2023年12月1日
Q 柿沼トミ子議員(自民)
海のない本県におきましては、川の魚を貴重なタンパク源としておいしく食べるという食文化が根付いています。また、豊富な水を活用した淡水魚の養殖も盛んに行われています。10月を過ぎると「彩のもろこ」ののぼりがはためく情景が出現します。年明けにかけて販売される高級魚ホンモロコの直売風景です。ホンモロコはコイ科の中でも最も美味とされ、本県の水産研究所が全国で初めて養殖技術を確立し、今や全国一の生産県となっております。
先日、埼玉県養殖漁業協同組合が主催する養殖業まつりに行ってまいりました。加須市にある埼玉県水産流通センターには1万4,000人が訪れ、ニシキゴイや金魚、メダカなど本県産の鑑賞魚を買い求めていました。イベントは前日から並ぶ徹夜組も出るほどの人気で、今や鑑賞魚は国内のみならず外国人にも大変な人気でございます。また、最近ではパンガシウスというナマズが注目されています。ベトナム、カンボジア、タイなどでは重要な食用魚です。ベトナムでは最も養殖の盛んなナマズで、アメリカ、ヨーロッパなどに大量に輸出をされております。日本のスーパーでも流通が始まっており、私も購入をいたしました。ネットでもレシピは紹介されております。
淡水魚の養殖漁業の実力がある本県が需要や販路の見込みをしっかりと立て、全国に先駆けてこのようなパンガシウス、ホンモロコをはじめとする食用魚の養殖の研究にもっと重点を入れて取り組んでいただきたいと思います。さらに、世界的にも注目されております鑑賞魚のニシキゴイ、金魚、メダカについて、もっともっと水産研究所が中心になって力を入れて発揮していただきたいと思いますが、農林部長の見解を伺います。
A 篠崎 豊 農林部長
本県では、県内各地でホンモロコなどの食用魚や生産者数全国2位のキンギョなどの観賞魚の養殖が盛んに行われております。
加須市にある埼玉県水産研究所では、品質の高いホンモロコやキンギョなどを生産するための水管理やエサの与え方、病気の蔓延防止等の技術指導を行っています。
また、全国に先駆けて養殖技術を開発したナマズや、天皇陛下から御発案をいただき育成したヒレナガニシキゴイなどの成果も出しております。
このような中、生産者からは、付加価値の高い子持ちホンモロコの養殖技術の開発や、病気に強く鑑賞性の高いキンギョの育成等の新たな要望をいただいております。
そこで、水産研究所では今年度、育種や養殖技術の開発を効率的に行える高機能な養殖池の整備を行っており、この施設を活用することで、生産者の要望に応える研究開発が可能となります。
今後とも水産研究所が中心となって付加価値の高い食用魚や観賞魚の養殖技術の開発や研究を行うとともに、生産者に対し積極的な指導につとめてまいります。
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