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掲載日:2023年7月4日
Q 萩原一寿議員(公明)
昨年、川口市在住の保護者から、越谷特別支援学校への通学で大変苦労されている話を伺いました。「調査なくして発言なし」、公明党のモットーに従い、私自身もスクールバスに同乗し、その大変さを多少なりとも実感させてもらうことにしました。
6月14日、朝7時20分に川口市内の最初のバス停になっているポイントに着き、バスに乗ると、ほどなく2人の児童生徒が親に連れられバスに乗ってきました。その一人の男子生徒は、バスが出発する10分前に到着しなければならないので、自宅を出るのは7時過ぎであるとのこと。7時35分にバスは出発し、川口市内を回りながらバス停で次々と子供たちを乗せていきます。全員が保護者の同伴でバスを待っています。バス停に着くまで、車や自転車で送迎をしているのです。車内では危険防止のため、シートベルトで固定しなければなりません。車椅子の場合は、車止めするのも乗車時の数分間で保護者の責任で行います。子供が元気であっても、親が体調を崩してしまったら休まざるを得ないということも初めて知りました。やむを得ないとはいえ、窮屈な姿勢のままバスが越谷特別支援学校に到着したのは9時5分、最も遠い子が家を出てから約2時間の道のりでした。川口市南部から越谷特別支援学校に通うのは、2時間は覚悟しなければならないのが現実です。
さらに、医療的ケアが必要な児童生徒はスクールバスではなく、自主通学になります。片道1時間をかけて家族が往復2回送迎しますので、朝夕合わせて4時間という大変な日々を送っているのです。この往復を小・中・高の12年間続けるというのは、子供にとっても送迎する保護者にとってもどれほど負担がかかることなのか。今回、この問題に取り組むに当たり、担当の特別支援教育課の皆さんに大変にお世話になりましたことを感謝しつつ質問に入ります。
一点目として、川口市内から越谷特別支援学校に片道2時間かけて通学している現状と医療的ケアが必要な児童生徒の負担についてどのようにお考えか伺います。
二点目として、この問題の根本的な解決策としては、県南部の川口市内に肢体不自由の特別支援学校を新たに設置すべきと考えますが、併せて教育長の御見解を伺います。
A 小松弥生 教育長
まず、「川口市内から越谷特別支援学校に片道2時間かけて通学している現状と医療的ケアが必要な児童生徒の負担」についてでございます。
肢体不自由特別支援学校につきましては、通学区域が広域であり、地域によっては、通学への負担が大きいため、児童生徒や保護者が大変な御苦労をされていることは、大きな課題であると受け止めております。
また、通学中に医療的ケアが必要な児童生徒は、保護者が自ら送迎を行わざるを得ない状況にあることから、更なる御負担となっていることも認識をしております。
県では、これまでも、保護者の御要望などを踏まえ、通学時間を短縮できるよう、バスの運行便数を増やしたり、停留所の配置の工夫や運行ルートの見直しなどを行ってまいりました。
また、医療的ケアが必要な児童生徒であっても保護者の要望や医師の指導助言を踏まえ、バスの乗車中に医療的ケアが必要ないと判断される場合には乗車を可能とするなど、保護者の負担軽減にも努めてまいりました。
次に、こうした「通学の負担を解決するために県南部の川口市内に肢体不自由の特別支援学校を新たに設置すべき」についてでございます。
県内では、都市部を中心に依然として知的障害のある児童生徒が増加しております。
そのため、増加する知的障害のある児童生徒への対応として、平成33年4月の開校を目指し、戸田翔陽高校の敷地内に新たな特別支援学校の整備を進めているところでございます。
肢体不自由特別支援学校の今後の対策につきましては、新たな特別支援学校の設置による県全体の過密解消効果や児童生徒数の推移を見極めながら、検討してまいりたいと考えております。
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