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掲載日:2023年7月4日
Q 萩原一寿議員(公明)
昨年、私は地元川口市の肢体不自由のお子さんを持つお母さんから相談を受けました。その内容は、医療と療育が充実している東京都立北療育医療センターと同じような施設を設置してほしいとのことでした。同センターは予約制で待たずに医療が受けられ、リハビリも担当医師の指示で柔軟に時間をかけて行われています。県南部にはそのような施設はないので、やむを得ず東京都北区の都立療育医療センターに通っているとのことでした。
お話を受けて、私は東京都立北療育医療センターを視察しました。ここでは一般の医療機関では対応が難しい心身障害児・者の診療体制を整えています。また、療育の面でいえば、肢体不自由や重症心身障害児・者に対し治療を行うとともに、それぞれ必要に応じて機能訓練、言語治療、生活指導、レクリエーションを提供しています。平成27年度の埼玉県在住の患者数は、何と全体の16パーセントに当たる671人、私はそれだけ多くの埼玉県民が通院していることに驚きました。本県はこれと同じ規模の施設はありませんが、それに近い施設として6か所の医療型入所施設があります。これは熊谷、川越、毛呂山、松伏、嵐山、寄居の各地にあり、障害児・者に対し一定の医療・療育を実施しています。しかし、いかんせん私の地元川口市をはじめとする県南部からは遠く、県西部の地域でも同様に都内の施設に通う現実があると聞いています。
以上、申し上げましたように、障害を持つ子供の親御さんから県内の身近な場所に安心して診てもらえる医療機関が欲しいとの要望が私どもに強く寄せられています。上田知事は、このような東京依存の状況をどう思われますか。
また、県南、県西部に障害児・者が医療と療育を受けることのできる施設を整備することについて御見解を伺います。
A 上田清司 知事
東京依存の状況についてでございます。
医療型入所施設は病院を併設し、診療や療育などのサービスを一体的に提供しております。
医師の管理により児童の発達に応じて理学療法士や作業療法士などの訓練を受けることができます。
県内には6か所の医療型入所施設がありますが、比較的、県南、県央が薄いと言われております。
このような背景の中、親御さんにとっては、交通の便利な都内の施設を利用している実態があることを御指摘いただきましたが、私もそのような実態があることについても認識しております。
次に、県南、県西部に障害児・障害者が医療と療育を受けることのできる施設を整備することについてでございます。
先ほど申し上げました状況を少し改善するためにも、平成30年4月にさいたま市内の小児医療センター跡地に医療型入所施設を開所させる予定になっています。
この施設では、入所48床、ショートステイ12床を有し、在宅療養支援のための外来診療も実施いたします。
県内のもっと身近な場所にあってほしいという親御さんの願いも理解できるところではございますが、御案内のとおり、医療型入所施設をより多く配置するには、医療スタッフの確保など困難な課題もございます。
県としては、まず、新たにできる施設を含む7か所の医療型入所施設の利用状況を踏まえて、今後の整備の必要性を見極めていきたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。
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