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掲載日:2022年7月14日
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令和3年10月に埼玉県内でツヤハダゴマダラカミキリの発生が確認されました。
ツヤハダゴマダラカミキリは多種類の樹木を加害することが知られ、海外では植栽樹等に甚大な被害を及ぼしています。また、本虫は国内にまん延した場合に有用な植物に重大な損害を与えるおそれがあるとして、農林水産省が定める国の重要病害虫に指定されています。
これまで国内で本虫による農作物への被害は確認されておりませんが、本虫はバラ科リンゴ属やナシ属などの果樹類等に拡散することが懸念されます。特に、本県では梨の生産が盛んであり、本虫による被害が生じないよう注意が必要です。
つきましては、農作物等で、もし本虫と疑われる虫を発見した場合は、下記参考資料の「ツヤハダゴマダラカミキリについて」を参考に適切な拡散防止のための措置を実施した上で、県に御連絡をお願いいたします。
〇ツヤハダゴマダラカミキリの特性
・特徴 成虫の体長 約20~35mm
・生態 幼虫はしばらく樹木の内部で過ごし、成虫になると樹から出てくる。成虫は5~10月に出現し、産卵を行う。
・被害 幼虫が樹木内に侵入して樹木内部を食害する。被害が進行すると樹が壊死し、倒木等の危険が生じる。
・自然分布 大陸中国(香港含む)~朝鮮半島
・寄宿植物 トチノキ属、ニレ属、カエデ属、ヤナギ属、リンゴ属、ナシ属、サクラ属など
ゴマダラカミキリとツヤハダゴマダラカミキリは近縁種であり、両種の姿はとてもよく似ていますが、主に次の点が違います。
(画像提供:福島県)
〇主な形態の違い
・ゴマダラカミキリは胸部に2つの白紋があるが、ツヤハダゴマダラカミキリにはない。
・ゴマダラカミキリは上翅基部の表面がボツボツしているが、ツヤハダゴマダラカミキリは滑らか。
・ゴマダラカミキリは白色軟毛があり白くなっているが、ツヤハダゴマダラカミキリにはない。
本虫の詳しい情報については、下記の国立環境研究所Webサイトをご覧ください。
「侵入生物データベース ツヤハダゴマダラカミキリ」
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60310.html
(参考資料)
・在来カミキリムシとの見分けのポイント等(PDF:150KB)
農作物等で本虫を発見した場合は、拡散防止のための措置を実施した上で県に御連絡ください。
〇埼玉県農産物安全課 電話:048-830-4053
○埼玉県病害虫防除所 電話:048-539-0661
○さいたま農林振興センター 電話:048-822-2492
(管轄:さいたま市、川口市、鴻巣市、上尾市、草加市、蕨市、戸田市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、桶川市、北本市、伊奈町)
○川越農林振興センター 電話:049-242-1808
(管轄:川越市、所沢市、飯能市、狭山市、入間市、富士見市、坂戸市、鶴ヶ島市、日高市、ふじみ野市、三芳町、毛呂山町、越生町)
○東松山農林振興センター 電話:0493-23-8532
(管轄:東松山市、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、東秩父村)
○秩父農林振興センター 電話:0494-24-7211
(管轄:秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町)
○本庄農林振興センター 電話:0495ー22-6156
(管轄:本庄市、美里町、神川町、上里町)
○大里農林振興センター 電話:048-523-2812
(管轄:熊谷市、深谷市、寄居町)
○加須農林振興センター 電話:0480-61-3404
(管轄:行田市、加須市、羽生市)
○春日部農林振興センター 電話:048-737-2134
(管轄:春日部市、越谷市、久喜市、八潮市、三郷市、蓮田市、幸手市、吉川市、白岡市、宮代町、杉戸町、松伏町)
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