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掲載日:2021年5月10日
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令和元年7月に国内で初めてツマジロクサヨトウ(Spodoptera frugiperda)の発生が確認されました。
ツマジロクサヨトウとは、トウモロコシ、イネ、サツマイモ、野菜類などを食害するヤガ科の害虫です。
アメリカ大陸が原産の本虫は、アフリカ大陸へ流入した際には飼料用トウモロコシに大きな被害を出しました。その後アジアでの発生を経て、令和元年7月に鹿児島県にて国内初確認されて以降、国内の各地で発生が確認されています。
埼玉県でも令和2年8月に、県内で初めてツマジロクサヨトウの発生が確認されました。
本虫の発生が確認された場合は、下記の農林水産省ホームページに掲載されている登録薬剤及び防除マニュアルを参考に、適切な防除に取り組んでください。
(参考)農林水産省ホームページ
*特殊報に掲載されている植物防疫法第29条第1項の規定に基づく防除については、令和3年3月にツマジロクサヨトウに農薬登録がされたことを受け、終了となりました。今後は本虫に登録がある薬剤を使用して、防除を実施してください。
アブラナ科(カブ等)、イネ科(イネ、トウモロコシ、サトウキビ等)、ウリ科(キュウリ等)、キク科(キク等)、ナス科(トマト、ナス等)、ナデシコ科(カーネーション等)、ヒルガオ科(サツマイモ等)、マメ科(ダイズ等)などの広範囲な作物
成虫は開張約37mm、雌雄で外観が大きく異なり、オスのみ前翅中央部に黄色い斜めの斑紋を持ちます。
終齢幼虫は体長約40mm、頭部に網目模様があり、「逆Y字」に見える淡色部があります。
図1 図2
図3図4
図1 ツマジロクサヨトウ成虫(雄)
図2 ツマジロクサヨトウ成虫(雌)
図3 ツマジロクサヨトウ終齢幼虫
図4 ツマジロクサヨトウ終齢幼虫(正面) (出典:農林水産省植物防疫所)
令和元年9月時点の国内での発生は、飼料用トウモロコシやスイートコーンで多く確認されています。
被害の様子としては、幼虫は植物の葉、茎、花、並びに果実を加害します。
若齢幼虫は葉を裏側から集団で加害し、成長すると加害しながら分散します。
被害の様子 幼虫の寄生の様子
(出典:農林水産省植物防疫所)
本虫による被害については、以下のいずれかにご相談ください。
○埼玉県病害虫防除所 電話:048-539-0661
○埼玉県農産物安全課 電話:048-830-4053
○さいたま農林振興センター 電話:048-822-2492
○川越農林振興センター 電話:049-242-1808
○東松山農林振興センター 電話:0493-23-8532
○秩父農林振興センター 電話:0494-24-7211
○本庄農林振興センター 電話:0495ー22-6156
○大里農林振興センター 電話:048-523-2812
○加須農林振興センター 電話:0480-61-3404
○春日部農林振興センター 電話:048-737-2134
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