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掲載日:2024年3月18日
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梅毒の感染者数は全国で約1万3千人となっており、男女ともに増加傾向です。
性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。原因は梅毒トレポネーマという病原菌で、病名は症状にみられる赤い発疹が楊梅(ヤマモモ)に似ていることに由来します。感染すると全身に様々な症状が出ます。早期の薬物治療で完治が可能です。
主な感染経路は、感染部位と粘膜や皮膚の直接の接触です。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等が原因となります。
感染したあと、経過した期間によって、症状や出現する場所が異なります。
感染した部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができることがあります。また、太ももの付け根(鼠蹊部)が腫れることもあります。痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快します。
治療をしないで3か月以上を経過すると、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。
発疹は治療しなくても数週間以内に消える場合があり、再発を繰り返すこともあります。抗菌薬で治療しない限り、病原菌である梅毒トレポネーマは体内に残っており、梅毒が治ったわけではありません。
皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)ができることがあります。また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死に至ることがあります。
妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります。
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