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掲載日:2024年3月15日
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SFTSウイルスに感染することによって引き起こされる病気です。
2009年以降、中国で患者の報告があり、国内では2013年1月に初めて患者が確認されました。以降、年間数十名の患者が報告されています。また、過去にさかのぼって調査した結果、2005年から2012年までの間にさらに10名の方が重症熱性血小板減少症候群にかかっていたことが確認されました。
※埼玉県では、患者は発生していません。
多くの場合、SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることによって感染します。また、発症したイヌ・ネコの体液等から感染する可能性もあります。潜伏期間は6日から2週間と言われています。
症状としては、原因不明の発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が中心です。時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸不全症状、出血症状(歯肉出血、紫斑、下血)が出現します。
これまで、重症熱性血小板減少症候群の患者は、西日本を中心に発生していますが、これまでに患者が報告された地域だけではなく、患者が報告されていない地域においても、SFTSウイルスを保有したマダニが見つかっています。(参考:国立感染症研究所「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」(再掲))
そのため、SFTS患者の発生が確認されていない地域でも注意が必要です。
マダニに咬まれないようにすることが重要です。
これは、重症熱性血小板減少症候群だけではなく、国内で毎年多くの報告例がある、つつが虫病や日本紅斑熱など、ダニが媒介する他の疾患の予防のためにも有効です。
特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が高まりますので次のポイントに注意しましょう。
※現在、SFTSウイルスに対して有効なワクチンはありません。
マダニ類の多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いものは10日間以上)吸血しますが、咬まれたことに気がつかない場合も多いと言われています。
吸血中のマダニに気が付いた時、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがあるので、医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。
また、マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けてください。
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