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掲載日:2024年8月21日
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WHO(世界保健機関)は、令和6年8月14日に、エムポックスについて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
エムポックスが常在する国や地域(主に中央アフリカ、西アフリカ地域)に渡航する場合これらの国や地域は、動物がエムポックスウイルスを保有していることが知られています。現地では、野生動物、特にげっ歯類(ネズミやリスなどが含まれる動物の分類群)との接触を避けてください。加熱が十分でない動物の肉を食べることも、避けてください。
エムポックスは、1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)でヒトでの初めの感染が確認された、オルソポックスウイルス属のエムポックスウイルスによる感染症で、中央アフリカから西アフリカにかけて流行しています。 国内では感染症法上の4類感染症に指定されています。
2022年5月以降、エムポックス流行国への海外渡航歴のないエムポックス患者が世界各地で報告されました。その後、世界全体の症例の報告数は減少しましたが、2023年3月以降東アジア、東南アジアなどからの報告が増加しています。
2022年7月25日に国内1例目の患者が報告され、2024年1月時点でも散発的な患者の発生が報告されています。
潜伏期間は、通常6~13日(最大5~21日)とされており、潜伏期間の後、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などの症状が0~5日程度続き、発熱1~3日後に発疹が出現、多くの場合2~4週間持続し自然軽快するとされています。
国内で利用可能な薬事承認された治療薬はなく、対症療法を行います。
感染した人の皮膚の病変・体液・血液などに触れた場合(性的接触を含む。)や、近くでの対面により長時間の飛沫にさらされた場合などに感染するとされています。
手洗い、マスクの着用等、基本的な感染防止対策をまずは心がけましょう。
感染を疑う症状がありましたら、直ちに医療機関を受診しましょう。
医療機関を受診する場合、公共交通機関は避け、自家用車など他の人との接触をなるべく避けられる交通手段を用いるようにしてください。やむを得ず公共交通機関を利用する場合は、マスクの着用や発疹部位をガーゼなどでおおう等の対策をした上で受診してください。
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