令和6年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文（高橋稔裕議員）

渋沢って、埼玉らしい-道徳銀行と共に～経済の好循環の起点である価格転嫁の円滑化について-価格転嫁サポーターに敬意と感謝を込めた表彰を！-

Q　高橋稔裕　議員（自民）

調べていると「価格転嫁サポーター制度、県内金融機関の協力により予算もかからず、実効性ある取組」との県庁の資料の記載を見ました。大義はありますが、この取組、金融機関の収益にはなりません。営業マンは汗水たらして工夫して、時間を捻出して数字を上げます。その時間を割き、この取組を行います。考えている以上にすばらしいことだと強く強く感じます。恐らく金融機関の経営者としては、取引先企業の永続性は長期的に自社のためになるとの経営判断なのだと思います。
本物のバンカーがいなくなって久しいという声も聞きますが、正に埼玉が生んだ銀行の父、渋沢翁が入間の黒須銀行にて行った道徳銀行の言葉そのもの、金融機関が目の前の取引先企業に寄り添い、その企業を伸ばし、経済全体の好循環をつくっていく取組です。世界大会入賞や日本一などの功績を上げた方などに送られる彩の国功労賞を贈ってもいいくらいだと私は考えます。
地方の政治行政にやれることは少ない。補助金を出すなどの取組でなく、価格転嫁の促進は、最も公正な日本の幸福をつくる取組です。インフレという逆境を個々人の所得を上げる機会になるよう一層推進したく思います。
それを定着すべく、日夜取り組む価格転嫁サポーターの方々に敬意と感謝をお伝えし、一層の機運を醸成するため、彩の国功労賞並みの賞を贈れないものでしょうか。無償で努力する方々に光を当てるべく、30社以上のサポート実績を基準に金融機関につき一人営業マンを表彰してあげられないでしょうか、知事にお尋ねします。

A　大野元裕　知事

本県では、全国初の取組として、埼玉県銀行協会との連携により、金融機関の価格転嫁サポーターとして養成をし、県内企業に支援情報を直接お届けする仕組みを令和5年9月に創設いたしました。
この取組は多くの金融機関に御賛同いただき、今年9月末時点で16金融機関4,309名の方に価格転嫁サポーターとして御活躍をいただいており、価格転嫁の成功事例も生まれています。
この取組が金融機関側にとってもメリットがある仕組みにしたいと考え、営業の際に活用できるよう、補助金等の行政の支援策をまとめた冊子を新たに作成して提供するなど、様々な工夫を行っております。
議員御提案の、表彰制度の創設につきましては、私も日々最前線で御尽力をいただいている価格転嫁サポーターの皆様に感謝を申し上げ、優秀な取組を表彰し、その貢献をたたえるとともに、横展開できるような機会を設けたいと考えていたところであります。
早速、銀行協会や金融機関と協議をしながら適切な方法を検討し、制度創設に向けて準備を進めたいと思います。
また、表彰の際に好事例の発表の機会を設けるなど、金融機関の間でノウハウの横展開が図れるよう工夫したいと思います。引き続き、価格転嫁サポーターが誇りと気概を持って御活躍いただき、ワンチーム埼玉で価格転嫁の実効性を高めていけるよう取り組んでまいります。

 

• 上記質問・答弁は速報版です。
• 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
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