埼玉県議会 県議会トップ画像

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:251249

掲載日:2024年4月3日

令和6年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文(蒲生徳明議員)

多様性のある社会~LGBTQ差別の無い社会-災害時対応マニュアルに多様な家族やSOGIの形があることを前提にした支援内容を加えることについて-

Q 蒲生徳明 議員(公明)

SOGIとは、Sexual Orientation and Gender Identityの頭文字のことで、国連機関で広く用いられている言葉です。LGBTなどの性的マイノリティ当事者だけではなく、あらゆる人を含む概念で、人権の観点から注目されています。
さて、災害時の避難所の現実を見ると、例えば同性カップルやトランスジェンダー、ノンバイナリーの当事者は、見た目と法律上の性別が異なることから、不審がられたり、差別や偏見を恐れ避難所に行けない人がいます。
このことは水や食料等の支援物資や災害情報を得られず孤立するなど命の危険に直結します。また、下着や洋服、ひげそり、生理用品などの男女別の物資が現実を言い出せずにもらえなかったり、プライバシーが守られないため同性パートナーと一緒にいられない人もいます。そして、そもそも自分自身が性的マイノリティであることを明かし、相談すること自体が難しい場合もあります。
災害時には、このように多様な性的指向と性自認があることを前提とした避難所環境の整備や支援の在り方が求められます。滋賀県では、県の防災マニュアル「しが防災プラスワン~女性の視点と多様性~」を作成し、LGBTに配慮した避難所の在り方まで踏み込んで記載をしています。
内閣府の調査では、21年度に災害救助法が適用された130市町村のうち、LGBTの視点で避難所運営をしているのは約14パーセントですが、実施している自治体もあります。このような現実を踏まえ、本県の災害時対応マニュアルに多様な家族やSOGIの形があることを前提に、当事者の意見も伺い、当事者に寄り添った支援内容を盛り込むべきと考えますが、知事の考えを伺います。

A 大野元裕 知事

SOGIとは、議員御指摘のとおり性的指向及び性自認のことで、全ての人に当てはまる属性であり、誰でも関わりがある大切な性の在り方であります。
埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例では、SOGIである「性的指向及び性自認」の多様性を「性の多様性」と定義をしています。
条例の基本理念では、その重要性に鑑み、性の多様性を尊重した社会づくりは、全ての人があらゆる場において性の多様性を尊重され、安心して生活できるよう、行わなければならないとされています。
災害時対応においても、性の多様性に対しては当然に、その配慮が求められています。
特に、性的マイノリティの皆さんへの配慮につきましては、相談時にプライバシーを確保することや、アウティングをしないよう注意するなど、避難所等における配慮について、県地域防災計画の中に、既に位置付けているところでございます。
また、避難所設置についてジェンダー主流化の視点を入れたマニュアルを更新し市町村にお示しするよう進めているところですが、このジェンダーとは、生物学的な性別に限定しておらず、例えばUN WOMENではジェンダーを社会的に構築された関係性と定義しています。
したがって今回、ジェンダー主流化の視点から作成するマニュアルは、性別に基づく配慮にとどまらず、当初から性自認への配慮が含まれることとなります。
さらに、議員お話しの滋賀県の事例なども参考にしながら、様々な機会において県民の皆様から頂いた御意見を県の災害対応に生かし、県民の安心・安全の確保に努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?