トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和5年6月定例会 > 令和5年6月定例会 一般質問・質疑質問・答弁全文 > 6月29日(木曜日) > 日下部伸三(自民) > 令和5年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(日下部伸三議員)
ここから本文です。
ページ番号:239275
掲載日:2023年7月14日
Q 日下部伸三 議員(自民)
埼玉県では令和2年4月以降、新型コロナウイルス感染症に対して3回の緊急事態措置、2回のまん延防止等重点措置、そして、58日間のBA・5対策強化宣言の自粛要請を行いました。この中で、第82回新型コロナウイルス対策本部会議で、令和4年8月4日から同年8月31日までとしていたBA・5対策強化宣言を同年9月30日まで延長することが決定されましたが、私は延長する必要があったのかどうか、はなはだ疑問に思いました。
令和4年7月から8月にかけて第7波を引き起こしたオミクロン株の重症化率と致死率は、高齢者においても季節性インフルエンザと同等、若しくはそれ以下となっており、BA・5対策強化宣言を延長しなくても同じ経過をたどったと思います。BA・5対策強化宣言の延長効果をどのように検証したのか、知事に伺います。
A 大野元裕 知事
本県では、昨年8月、オミクロン株のBA.5系統を中心とする感染が急拡大する中、県民・事業者に、より緊張感をもって感染防止対策に取り組んでいただくため、「BA.5対策強化宣言」を発出をいたしました。
当初の期間は議員御指摘のとおり、8月31日までであったものの、8月下旬となっても、宣言の目安である病床の使用率が50%を超過するなど、医療機関への負担は高い状況が続いておりました。
さらに、9月1日より県内の多くの小中学校や高校で2学期が始まり、人の移動が増えるとともに、学校における文化祭や体育祭等の校内行事も含め、感染リスクが高まる状況も予測されました。
このため、引き続き高いレベルでの感染防止対策に御協力をいただく必要があったと考えました。また、首都圏で同様に宣言を行っていた神奈川県、千葉県と足並みをそろえることでアナウンス効果が高まることを期待し、総合的な判断として、9月30日まで延長いたしました。
感染動向は様々な要素が関連し合うため、「BA.5対策強化宣言」だけの効果を検証するのは困難なものがありますが、県民や事業者の皆様の御理解もあり、9月末には先ほど申し上げた医療機関への負担につきましては、病床の使用率が25.7%まで減少するなど、一定の効果はあったものと考えております。
再Q 日下部伸三 議員(自民)
今の知事の答弁で私が聞いたのは、延長した効果があったのかどうかを検証したのかを聞いたのであって、こういう理由で検証したということを聞いているわけじゃないんですね。だから、延長した場合と延長しなかった場合で、どのくらいその死者率とかに差が出るのかということを検証したのかと、この部分の答弁がなかったと思いますが。
再A 大野元裕 知事
先ほど申し上げましたとおり、「BA.5対策強化宣言」の延長の有無だけを取り出して、その効果というものを検証することは、なかなか困難であります。
しかしながら、感染動向は様々な要素が関連し合っていますけれども、「BA.5対策強化宣言」を延長した結果、病床使用率が25.7パーセントまで減少するなど、私どもとしては、一定の効果があったものというふうに考えております。
再々Q 日下部伸三 議員(自民)
今の答弁だと、その延長効果は検証していないという理解でよろしいでしょうか。
再々A 大野元裕 知事
先ほど申し上げましたとおり、「BA.5対策強化宣言」の有無との因果関係については、私どもとしては検証する術がございませんでしたが、他方で、専門家の皆様に御意見をいただいたところ、宣言の延長を支持し重症化率の指標が改善したとしても、医療機関への負担を減らすための対策が必要との御評価をいただいております。
他方で、因果関係等ではなく実際の数字といたしましては、先ほど申し上げましたとおり、延長判断を行った8月26日当初での新規陽性者数 8911人、病床使用率は67.4パーセントでありましたが、それが数字上は25.7パーセントまで減少したということで、数字上はこの効果があったというふうに捉えております。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください