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掲載日:2023年3月14日
Q 石川誠司 議員(自民)
先ほど少子化対策に触れましたが、次世代を担う子供たちがそれぞれの特性に合わせ教育を受けられる環境整備も重要であると考えております。昨年、12月定例会におきまして、我が団の飯塚議員からも県立高校の統合後における魅力ある学校づくりについて一般質問がありましたが、魅力ある県立高校づくり第2期実施方策が昨年10月27日に策定され、12校を6校に再編する方針が示されたところです。
先日、令和5年度入学者選抜試験が行われました。公立高校全日制課程の志願倍率は1.11倍でありました。公立高校によりましては、まだまだ募集定員に満たないところが多かったのも現状です。
私の地元の蓮田松韻高校におきましても、平成22年、蓮田高校と菖蒲高校の統合を経て新設され、統合後は志願倍率が改善しましたが、統合から10年以上経過し、少人数クラスや習熟度別授業の実施などにも取り組んでいるものの、志願倍率が低下傾向となっております。このように問題は一部の高校の統廃合にとどまらず、また再編すれば解決するものでもなく、県立高校全体の在り方として捉えるべきと考えております。
令和4年2月定例会における文教委員会では、公教育の果たす役割について、教育長から「社会の変化を予測することがますます困難な状況となっているが、誰一人取り残さないという視点を大事にしながら、子供たち一人ひとりに適切な支援を行い、特色ある学校づくりを推進して県民の期待に応えられるよう、埼玉教育の推進に努めていく」という御発言がありました。私も、県民の期待に応え、社会の変化を踏まえた学校づくりに取り組んでいくことが、更に重要になっていると考えております。
こうした中、県でも実施方策に基づく再編整備では特色化を図っていると承知しておりますが、それだけではなく県立高校全体で継続的に魅力ある学校づくりを進め、特色あるカリキュラムの実践など生徒に選ばれる学校となるよう、時代に合わせた見直しが必要ではないかと考えておりますが、教育長に見解をお伺いいたします。
A 高田直芳 教育長
少子化の急速な進行、情報通信技術やAIの進展、グローバル化など社会情勢は大きく変化してきております。
こうした予測困難な時代を生きていく児童生徒を育てるためには、自ら課題を発見し、他者とコミュニケーションを図りながら解決に向けて協働していける力を身に付けさせることが必要です。
また、ヤングケアラーやLGBTQをはじめとした児童生徒の多様なニーズに対応していくこともこれからの学校教育に求められています。
そのため、県立高校においても、変化する時代のニーズに合わせながら、継続的に魅力ある学校づくりを進めていくことが重要と考えます。
今回の第2期再編整備におきましても、株式会社を設立し、生徒が会社運営を行う実践型のビジネス教育や国際感覚や語学力を身に付け国内外で活躍できるグローバル人材を育成することなどを予定しています。
また、すべての県立高校においても、「学校の活性化・特色化方針」を策定し、魅力ある高校づくりに向けて、様々な取組を進めています。
例えば、義務教育段階での学習内容を確実に定着させるため、数学や英語などを基本的な内容から学び直しを行う学校や、探究活動の充実のため、市町村や企業等と連携し、地域の課題解決に向けて取り組んでいる学校もございます。
県といたしましても、多面的・多角的な視点で物事をとらえ、課題を見出し、その解決策を提案できる人材を育成するため、「観光」や「産業」といったテーマについて、様々な教科等を横断して学習するモデル事業を、令和5年度に実施できるよう予算をお願いしているところでございます。
今後とも、社会情勢の変化を踏まえつつ、SDGsの観点を踏まえた教科等横断的な学びに関するカリキュラムの研究を進めるなど、生徒に選ばれるような魅力ある高校づくりを推進してまいります。
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