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掲載日:2024年10月17日
Q 逢澤圭一郎 議員(自民)
大野知事就任以来、これまでの埼玉版FEMAの実績は、4市を対象に4回実施しただけということで、主要施策としてはあまりに心もとないと感じるところです。コロナ禍だから進められなかったということだと思いますが、災害はいつ起こるか分からない、また拒絶することもできないものであります。だからこそ、平時の備えは大事なことでありますが、コロナ禍といわれる現状でも、DXなど手法を模索しながら進めていかなければならないものと考えます。
令和2年度に行った4回の訓練についても繰り返し行うとされているわけですから、感染症対策を盛り込んで行うことも必要ですし、またこの4回の訓練から得られた知見を用いて、他の自治体で実施することも可能だったものと考えます。
そこで、埼玉版FEMAについて今後どのように取り組まれていくのか、大野知事にお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
埼玉版FEMAは、危機や災害ごとに対処すべき事項や役割分担を定め、訓練を繰り返すことなどを通じて、関係機関同士の強固な連結を推進するとともに、危機や災害に携わる人材を育成し、県全体の危機・災害対応力を強化しようとするものでございます。
昨年度は、令和元年東日本台風の経験から、風水害時における「大規模停電」「大規模断水」「浸水害」における各機関の連携を目指したシナリオの策定と訓練を行いました。
現在、コロナ禍において、関係者が一堂に会した形式での訓練が難しい状況であり、シナリオ作成と訓練の反復が十分に達成できなかったことは事実であります。
そのような中にありましても、訓練を通じて、例えば大雨が予想される場合に給水車を水没させないよう事前に移動させるという気付きが共有されるなどの効果も見られました。
一方で、県庁内の関係部局の参加が少なく、連携が十分ではないという課題も浮き彫りになり、より多くの参加を指示したところでございます。
本日から、新型コロナウイルス感染症に係る緊急事態宣言が解除されましたので、今後、更に多くの関係部局や関係機関の参加を得て、早期に図上訓練を再開したいと考えております。
図上訓練の再開に当たりまして、まずは、風水害時における「大規模停電」「大規模断水」「浸水害」の3種類のシナリオをリーディングケースとして、一定程度完成させたいと考えています。
その後、地震や感染症対策などに対象を広げるとともに、コロナ禍においてもWeb会議などDXの手法を活用し効率的・効果的に訓練を行うことで、県民の安心・安全がより一層図れるよう、しっかりと取り組んでまいります。
再Q 逢澤圭一郎 議員(自民)
リーディングケースですか、停電、断水、浸水といったシナリオモデルと工程表では書かれていたと思うんですけれども、この3つのリーディングケースを今回広げていくと、地震にも波及させるという御答弁だったと思いますけれども、このシナリオモデルというのはそもそも何項目ぐらい想定されているのか、御答弁をお願いいたします。
再A 大野元裕 知事
まず、リーディングケースでございますが、令和2年度には「大規模停電」、「大規模断水」、「浸水害」の3つのリーディングケースで一定程度の完成と申し上げましたが、完成は必ずしもなくて、次々と課題が出てくれば、それを克服して一定の完成をみて、更に付け加えていくことになります。
これに加えまして、現在、我々が直面をしている新型コロナウイルス感染症を含めたパンデミックなど、風水害や浸水害だけではございません。
これらを組み合わせることで、地震の際の停電、断水など組み合わせるケースがございますので、複数のケースを想定し、その組み合わせを次の段階でやらせていただきたいと思っており、6から7くらいのシナリオの中での組み合わせを、更にパターンとしていくこととしています。
なお、先ほど申し上げたリーディングケース自体も、一定の完成はありますが、複合の組み合わせの完成形は、課題が出れば出るほどゴールが遠のいていくものになりますので、続けていくということに意義があると考えております。
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