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ページ番号:195307

掲載日:2024年3月21日

令和3年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(千葉達也議員)

中川上流のかんがい排水と中川改修について - かんがい排水事業の進捗状況と課題について

Q   千葉達也  議員(自民)

本地域は低平地であることに起因する地域全体の排水不良への抜本的対策も十分に講じられておらず、豪雨のたびに農地の湛水が発生しており、高収益作物導入の大きな障害となっております。
令和元年12月定例会の一般質問でも取り上げました。現在の排水形態である自然排水から、施設の改修と併せて地域内を機械排水区域と自然排水区域に区分し、両区域の排水調整を行うことで排水機能の向上を図り、水稲中心から高収益作物を組み合わせた営農へ転換することにより、農業経営を安定させることについて質問させていただきました。その際、農林部長より、「今後の県の取組としては、国営調査が計画的に進むよう調整を行い、高収益作物の普及に向けて市と連携し、地元農家を支援する」との御回答をいただきました。
当初のスケジュールでは、令和元年度から令和3年度までの3年間で農林水産省関東農政局を中心とした中川上流地区の国営かんがい排水事業実施に向けた国営地区調査が予定されており、令和2年度は営農計画、排水計画、施設計画案の作成、地質調査費、費用対効果の算定が実施される計画となっております。
令和2年度が間もなく終了しようとしておりますが、現在の進捗状況と実際に進めてみての課題について、農林部長にお伺いいたします。

A   強瀬道男  農林部長

議員お話しのとおり、中川上流地域の排水を改良し、農業収益を向上させるため、関東農政局において国営かんがい排水事業の実施に向けた調査が行われているところです。
また、国営事業の円滑な事業化を図るため、土地改良区、関係市、JAなどからなる推進協議会が設置され、国が策定する事業計画に関して協議できる体制が整備されています。
推進協議会には県も参画し、必要な助言を行っています。
本地域においては、水稲中心の営農から野菜などの高収益作物を組み合わせた営農へと発展することで、地域の農業経営の安定を目指しています。
また、本事業を実施する上では、工事期間が終了する段階において、計画された区域で、高収益作物の作付けが見込まれることが求められてもおります。
昨年12月には、推進協議会の営農部会において、本事業に係る営農計画の核となる「高収益作物を作付けする区域」の検討が行われ、273ヘクタールの区域が設定されました。
このほか、御質問の排水計画、施設計画、地質調査及び費用対効果の算定につきましても、関東農政局において作業が進められており、今後推進協議会で報告され、検討が行われる見込みとなっています。
実際に事業を推進してみての課題については、水田地域において野菜などの高収益作物の作付けを行う担い手を確保することであると、改めて認識しています。
本事業においては、広範囲な地域で排水改良が実施され、事業規模・予算規模とも大きいため、計画期間と工事期間を合わせ、全体で10年以上の期間を要します。
また、排水改良を行う事業は、上流から下流まで工事が完了しなければ、地区全体の事業効果が発現しません。
工事期間の終了までに高収益作物を作付けする農家を確保する必要がありますが、農家にとって、事業効果がまだ現れていない段階で、高収益作物の導入を決断することには不安が伴います。
このため、県では地元農家と連携し、地域に適した野菜の導入に向けた実証を進めるため、本地域の一部で先行して排水改良を中心とした整備を行う予算を今議会に提案させていただいています。
引き続き、国をはじめ関係市やJAなどと連携し、将来の担い手の確保を進めつつ、早期の事業着手に取り組んでまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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