トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和3年2月定例会 > 令和3年2月定例会 代表質問・一般質問 質疑質問・答弁全文 > 江原久美子(県民) > 令和3年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(江原久美子議員)
ここから本文です。
ページ番号:195092
掲載日:2024年3月14日
Q 江原久美子 議員(県民)
この2月から渋沢栄一を主人公とした大河ドラマ「青天を衝け」が始まり、16日には渋沢栄一青天を衝け深谷大河ドラマ館がオープンしています。この間、コロナ禍で様々な制約がありましたが、地元はもとより、埼玉県からも様々な支援や取組を進めていただきました。こうした皆さんの努力が実り、すばらしいスタートがきることができ、うれしい限りです。
大河ドラマの波により報道等の露出も日増しに多くなっていますが、私はメディアが取り上げる理由と、埼玉県がPRも含めた施策を行うのは別であると思っています。もちろんメディアがPRしてくれるのはありがたいことですが、エンタメ業界はブームとともに流れていきます。
翻って、県はブームで終わらせてよいのでしょうか。私は、これまでの一連のPRや様々な施策は、県民が興味を持って郷土の歴史や埼玉県の偉人が残してくれた功績を語り継いでいく、後世に伝えていくことにつながることこそ意味があると考えています。
今年は大河ドラマ、3年後には1万円札の発行と絶好のチャンスであることは確かです。しかし、渋沢栄一は郷土の歴史や功績を残した人を深く知ってもらう入り口であり、きっかけに過ぎないのです。
埼玉県には多くの偉人が生まれています。来年は「鎌倉殿の13人」が始まりますし、埼玉県の様々な地域にいる郷土の偉人を通して地域を学び、郷土愛を育み、そして地域の誇りを高めること、これこそが県の役割なのではないかと考えます。
そのような認識の下、質問いたします。
県庁のような大きな組織では縦割り行政の難しさがありますが、全庁的な取組と位置づけ庁内連携プロジェクト会議を立ち上げ、情報を共有し、それぞれの施策実施時期の調整を図るなど、県庁が一体となり取り組む体制は整いつつあると思います。それでもまだ県として渋沢栄一翁を認知してもらう取組は十分でなく、更に精力的に進めていただきたいと考えます。
こちらは、深谷市が全庁統一して作成したのぼりとポスターです。市内のどこでも、これらが24時間、PRしてくれています。
しかし、県では、それぞれの部の事業に割り当てられたポスターはありますが、県独自のPRポスターは見当たりません。全庁的な取組と位置づけているならば、県有施設や県立高校全てに県独自のポスターを貼るなど、各部署が連携しなければできない取組が欲しいところです。
そして、もう一つ全庁的な取組として、県の有料施設はたくさんありますが、例えば川の博物館やこども動物自然公園、さいたま水族館など主に子供が利用する施設と、近代美術館や歴史と民俗の博物館など主に大人が利用する施設の共通利用券を発行してはいかがでしょうか。その際、チケットは1万円札をイメージしたらいかがでしょうか。
これはオリジナル10万円札の肖像画にする運動で地元でつくったものですけれども、例えばこんな入場券、お札のチケット、偽札ではございませんが、こういった例えば新1万円札をイメージしたチケット、共通券が発行されれば、大河ドラマに関心のある人もない人も、子供も大人も、様々な層をターゲットにでき、話題性は抜群、注目されること間違いなしだと思います。加えて、チケットの裏には人生の支えともなる渋沢の名言を入れたり、チケットに通し番号を振って埼玉県産のプレゼントが当たるなど、様々な要素を詰め込んでみてはいかがでしょうか。
このように、所管を超えた施策が全庁的な取組であると考えます。
そこで、伺います。
全県民に更に認知を深めてもらうため、庁内連携プロジェクト会議を有機的に機能させ、思い切った横ぐし展開の取組が必要だと考えます。そのためには、知事の強いリーダーシップが必要だと考えますが、知事の見解を伺います。
A 大野元裕 知事
渋沢翁を一過性のブームにせず、より深く知っていただくとともに、郷土愛をも育むためには、好機を逃さず部局横断的に取り組み、全庁を挙げて県民に向けたPRを行うことが重要です。
議員からは、全庁的な取組として県独自のポスターや県有施設の共通利用券など、具体的な御提案をいただきました。
県では、大河ドラマの放送という大きなチャンスをしっかり捉え、全庁一丸となり本県が誇る偉人・渋沢翁をPRし、認知度の更なる向上を図っております。
現在、正に旬である大河ドラマの高い波及効果を生かすため、NHKとの連携により、渋沢翁を絡めて埼玉150周年や本県の観光などをPRする独自のポスターを制作しております。
県の施設はもちろん、市町村や金融機関にも御協力をいただいて掲出いただくなど集中的にPRし、渋沢翁の認知度の更なる向上に努めます。
また、埼玉150周年の特設WEBサイトにおいても部局横断的に情報を集約させ、渋沢翁を含めた3偉人特集ページを設け広くPRをしています。
令和6年の紙幣刷新で渋沢翁が1万円札の肖像に採用されることは、大河ドラマに続くビッグチャンスとなります。
私が指示し、再編をいたしました「庁内連携プロジェクト会議」の枠組みを最大限活用しアイデアを出し、議員の御提案も参考にさせていただきながら、実現可能なものから実現をしたいと思います。
地元深谷市や関係機関との連携体制も、より一層強化をしながら、「渋沢翁と言えば埼玉の深谷」という認知度の獲得を目指し、私が先頭に立って取り組んでまいります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください