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掲載日:2023年7月4日
Q 蒲生徳明議員(公明)
本県でも、平成26年11月に長瀞町で無料Wi-Fi環境の整備が実現し、また平成28年3月には秩父市でも整備されました。いずれもオリパラ開催に向けた外国人観光客向けのモデルとして、通信事業者、埼玉県外国人観光客誘致推進協議会との連携で実現したものです。通信環境の整備を望む訪日外国人の声は多く、総務省と観光庁の調査によると、外国人が旅行中に困ったことで最も多いのが無料Wi-Fiが使えないことだと言います。行政が整備を推進する必要性は高いと言えます。
このように、無料Wi-Fi環境の整備は外国人観光客という文脈で語られることが多いのですが、効用はもちろん観光面だけではありません。災害時に携帯電話がつながりにくくなっても、Wi-Fiがあれば非常時でも情報収集が可能です。また、無料Wi-Fiは集客施設や飲食店、ホテルなどが利用客の、そして行政機関が市民のサービスの向上のために設置するなど様々です。若者にとってスマホが当たり前な今日、各分野のWi-Fiはそれぞれ設置エリアが拡大していくものと想定されます。あるいは放っておいても一定のスピードで進展していくかもしれません。
しかし、観光、防災、県民の利便性の向上など、その効用の大きさに目を向けると、県として官民連携で総合的に無料Wi-Fi環境の整備を後押しし、その進展のスピードを加速させていくべきと考えますが、企画財政部長の御所見を伺います。
A 砂川裕紀 企画財政部長
自治体の無料Wi-Fiは、外国人観光客向けや災害時の利用、来訪者向けサービスといった目的に応じて、整備が進んでおります。
県では、2020オリンピック・パラリンピックに多くの外国人来場者が見込まれるため、現在、埼玉スタジアム2002に無料Wi-Fiの設置を検討しております。
県立嵐山史跡の博物館においても、平成29年度中に無料Wi-Fiを設置し、来館者が博物館の魅力をその場で発信できるような環境を整えております。
市町村では、三芳町などで、災害発生時に電話がつながりにくくなることから、無料でWi-Fiが使用できるよう、総務省の補助事業を活用し、避難場所を防災情報ステーションとして整備をしております。
県観光づくり基本計画に掲げる外国人観光客増への対応や、災害時における防災拠点の機能確保、庁舎への来訪者向けサービスの提供などの目的に応じて整備を進めてまいります。
また、民間事業者においても、西武ドーム、大宮公園サッカー場などのスポーツ競技施設やショッピングモール、コンビニエンスストアなどの利用者サービスとして、無料Wi-Fiの設置を進めています。
さらに、小江戸川越を訪れる外国人観光客の受入環境強化のため、民間事業者が川越市などとタイアップして無料Wi-Fiを設置し、情報発信などの取組を行っております。
官民をあわせた無料Wi-Fiの設置数は、観光庁の進めるJapan.Free Wi-Fiでは、県内で約5,000か所と公表されております。
一方、無料Wi-Fiの設置場所が増え、様々な場所で利用可能となる反面、利用するときにその都度登録や認証の手続きを要することが、利用者の負担となっております。
このため、一度の利用登録で複数の無料Wi-Fiを利用できる仕組みを導入することで、利用者の使い勝手を良くすることが必要です。
県としては、設置者、通信事業者等との協議の場を設け、検討を行い、官民で連携して便利に安心して利用できるWi-Fi環境の整備に積極的に取り組んでまいります。
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