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掲載日:2020年7月7日

平成29年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(石井平夫議員)

県立専門高等学校の施設の耐震化と充実について

Q   石井平夫議員(自民

この件に関しましては、昨年度の予算特別委員会で我が自民党の新井豪議員が質問し、耐震化率100パーセントのはずの県立学校に実は耐震性能がないと見られる実習棟が残っているという問題を明らかにしたところです。この問題は、今月の読売新聞でも大きく取り上げられ、秩父農工科学校、いずみ高、熊谷農高、児玉白楊高、進修館高、そして小島議員、私の母校である杉戸農業高校の実習棟については耐震性能がないものとして報道されたところです。
執行部は、財政状況の厳しさを理由に事業進展の遅れの言い訳をします。しかしながら、農林部が農業大学校を新たに整備するなど教育環境を整えているのに比べますと、農業高校に対する県の取組不足は明らかであり、更に努力を求めるところです。
特に、農業高校は授業の一環として実習があります。実習棟をはじめ温室や機械室、作業室、暖房など、またボイラーや配管、水耕栽培などのコンピュータ整備、施設間をつなぐ通路の状況などを見ると、財源不足とのことでなおざりになっているものが多くあります。また、家畜の頭数は畜舎があるのにも関わらず、えさ代がかかるということで激減しています。施設も順次、改修、新築するということですが、一つ一つ整備するよりも総合的に考え、効率的に進めるべきではないでしょうか。
近年、農業は国際化を迎え、大型化やICT導入による省力化を目指し、従来の農業とは大きく変化しようとしています。これからの農業のあるべき姿を教え、未来を見据えた対応ができるよう、施設の充実はもとより、施設の配置、規模、内容などを総合的に考慮し、学生たちが夢と希望を持って就農者、経営者として胸を張って歩まれるような農業高校にしていただければと思います。
以上について教育長に伺います。

A   小松弥生   教育長

お話にございました耐震性能が不足しているとみられる実習棟の問題については、最優先に取り組むべき課題と考えております。
現在、対策が必要な実習棟は、熊谷農業高校ほか4校に13棟ございます。
今年度は、熊谷農業高校と秩父農工科学高校の実習棟について、建て替えのための設計を行うこととしております。
その他の施設についても、平成34年度までに対策を完了させたいと考えております。
また、農業高校の充実を総合的に進めることについてでございます。
これからの農業は、グローバル化を背景に国内外の産地間競争が一層激しくなると予想され、また、ICTなどを活用した高度な技術の導入も進むとされております。
こうした変化に対応できる人材の育成のため、農業高校には、国際的な農業生産工程管理、いわゆるGAP(ギャップ)の認証を取得することや、農業大学校などと連携し、高度な農業技術の実習を行うことなどが求められております。
県といたしましては、今後の農業教育の方向性を踏まえ、効果的な施設整備を含め、農業高校における教育の総合的な充実に努めてまいります。

再Q   石井平夫議員(自民)

実習棟は優先的に考えるということで大変ありがたい答弁ですが、学校には先ほども申したようにいろいろな施設があります、設備があります。細かい話になりますが、例えば温室の水耕栽培のコンピュータが壊れているということで、水耕ではなく土耕栽培をずっと、もう2、3年ぐらい水耕できなくて、あとは土耕栽培をしている。あるいは温室なのに、私が訪問したときはガラスの天井が破損しているということで、温室の機能を果たしていないんじゃないかなという気がしました。ボイラー室はあってもボイラーが壊れている。また、配管も大分傷んで漏れているとかというお話も聞きますし、そういうものを考えると優先順位が実習棟だけではないということで、総合的に施設を考えて配置、規模、内容。そして先ほども申しましたが、今までの農業とはもう違うんです。国も県もそういう施策を出しているんです。そこで教育が後追いになってはどうでしょうか。教育は先を行くんですよ。それを踏まえての答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

再A   小松弥生   教育長

県立の農業高校の施設設備の状況があまり良い状態ではないということにつきましては、教育委員会としても認識をいたしておりますので、なるべく早急に財政当局とも相談をいたしまして、子供たちが夢を持って教育を受けられるような状況に改善をしていきたいと考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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