美味しいうどん、ビール、麦茶になります 北埼玉の麦

北埼玉地域は、冬に晴天日が多く日照時間が長いため、麦の栽培に適しており、古くから麦の栽培が盛んです。
栽培されている麦は、主に小麦、二条大麦(ビール麦)、六条大麦です。
大半は、水田で栽培されており、水稲や大豆のあとに栽培されています。
生産の特徴

- 麦の栽培は、機械化が進み、耕うん~種まき~収穫までの作業には、大型機械が利用されています。
- 種まきは11月に行われます。種まきの 方法には、専用の播種機を使って、うね幅15~30cmのすじ播きにする栽培が主体です。
- 生育の途中で、「麦踏み」という独特の作業が行われます。これは、トラクターに重いローラを取り付けて行われます。麦踏みには、麦の茎の数が増える、冬の寒さや乾燥に強くなる、倒れにくくなるなどの効果があります。

- 収穫は二条大麦が5月下旬頃、小麦が6月中旬頃に行われます。収穫にはコンバインが利用されています。
- 収穫された麦は、主に「カントリーエレベータ-」と呼ばれる大型の乾燥調製貯蔵施設に運びこまれ、ここから製粉業者、ビール業者などに出荷されます。
作付品種
小麦
うどん等の麺用に適した「あやひかり」という品種が作付けされています。
ビール麦

「彩の星」が作付けされてきましたが、令和6年播き(令和7年度産)から栃木県で育成された「ニューサチホゴールデン」への全面切り替えが進められています。
また、一部では県内醸造のウイスキー向けに「ゴールデンメロン」という在来品種が栽培されています。
六条大麦
「すずかぜ」が作付けられ、麦茶用として利用されています。